写真家ジョエル・スタンフェルド:アメリカの悲劇を追う
写真家ジョエル・スタンフェルド(Joel Sternfeld):アメリカの悲劇を追う
ジョエル・スタンフェルド(Joel Sternfeld,1944- /アメリカの写真家)
ファインアートカラーの写真家であり、大判ドキュメンタリー写真で著名だ。その色彩へのある意味、こだわりがあり、まさにアメリカンの色彩を感じるだろう。
そして、ジョエル・スタンフェルドのフォト・コンテンツは、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に収蔵展示されてる。
by Joel Sternfeld
アートワーク-Joel Sternfeld
ダートマス大学(Dartmouth College)で文学士号を取得し、ニューヨークのサラローレンス大学(Sarah Lawrence College)で写真を教えている。
そこにあるものは、ヨハネス・イッテンとヨゼフ・アルバースの色彩理論を学んでおり、そこを基点として、1970年にカラー写真を撮り始めた。
その流れもあり、色彩は、ジョエル・スタンフェルドの写真の重要な要素だろう。
繰り返すが、その色彩に、常にアメリカが潜んでいるのだ。
American Prospects(1987)は、スターンフェルドの最も著名な写真集であり、アメリカの人たちが改変した風景の皮肉を探求しています。この写真集のために、スターンフェルドは、衰退した町や不毛の風景など、当時から、アメリカでの、ありふれたものを写真に撮影している。
On This Site: Landscape in Memoriam (1997)は、今に通じる、アメリカでの暴力についてだ。悲劇の現場を撮影している。
各写真の隣には、その場所で起こった出来事についてのテキスト付随する。
by Joel Sternfeld
前後するが、「ハート島」(1998年)の書籍を刊行している。
1991-1994年まで、スターンフェルドはメリンダ・ハント(Melinda Hunt)著者と共に、ハート島(Hart Island /Bronx)にあるニューヨーク市の公立墓地を記録している。
そのスターンフェルドは、また、アメリカの社会階級とステレオタイプに関する本-Stranger Passing(2001)、ニューヨークの放棄された高架鉄道-Walking the High Line(2002)。
そして、Sweet Earth:Experimental Utopias in America(アメリカの実験的ユートピア)-2006を出版している。
2007年、モントリオールで開催された2005年の国連気候変動会議で地球温暖化について議論している代表者のクローズアップの肖像画が含まれている。
Joel Sternfeld
ジョエル・スタンフェルド氏には、いつまでも、ご健在で、問題を提起して頂きたい写真家だ。