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(今日のアート)ありがたい百福図:女性画家-河鍋暁翠

ありがたい百福:女性画家-河鍋暁翠(かわなべきょうすい)


百福図
絹本/墨絵着色 軸装- 河鍋暁翠(河鍋暁斎記念美術館蔵 )

「百福図」は、どの顔も、お多福(おたふく)で、お多福だらけの世界を描いている。そこには、かるた、生花、読書、琴乃・琵琶・鼓・笛・三味線の音、書(ん!顔に墨をつけられ)や茶を嗜み、また、猫を可愛がり、人形操り、上段には雛壇も・・・。
ふっくらした、百人以上の福女が、笑顔で遊ぶ、さざめきが聞こえてくるようだ。
そこには、庶民から貴族まで衣装風俗は様々だ。
福相な、ぽっちゃり系の美人さんが、なんとも幸せで、ユーモラスなシーンだ。(この百福図は、何点か描いている、人気のモチーフだったのだろう)

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河鍋暁翠(かわなべきょうすい)

河鍋 暁翠(とよ/かわなべきょうすい、慶応3年-昭和10年/1868-1935年/日本画家/浮世絵師)
河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の長女にあたる暁翠(きょうすい)は、幼い頃から、暁斎に画を学んで、その後を継いている。
暁翠の画才は、その奇抜で迫力の画法とユーモラスなモチーフは、父の川鍋暁斎、譲りだろう。

(追記)作者の河鍋暁翠氏のお顔も、福相を感じるのだが・・・
生きていたら、怒られそうだ。すみません。

河鍋暁斎と長女-河鍋暁翠のアートワーク


最後に

その河鍋暁斎は、戦前までは誰でも知りうる存在だった。
亡き後は、長女の河鍋暁翠(とよ/かわなべ きょうすい、慶応3年-昭和10年/1868-1935年/日本画家/浮世絵師/女子美教授)が切り盛りしている。
この時から、河鍋暁斎からの縁で、当時からの河鍋暁斎のひいき(パトロン)からの依頼があった。そして、家族の生活を支えている。
その河鍋暁翠について、どこかで、何回かに分けて続きます。お時間の合間に・・・

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