「残像」(Powidoki)ワイダ監督の遺作…
「残像」(Powidoki)
それは、アンジェイ・ワイダ監督の遺作…
残像(Powidoki)
「残像」(Powidoki)-2016年(ポーランド映画)99min
監督:アンジェイ・ワイダ(Andrzej Wajda,1926 - 2016/ポーランドの映画監督)
脚本:アンジェイ・ムラルチク アンジェイ・ワイダ
キャスト:ボグスワフ・リンダ、ゾフィア・ヴィフワチ
巨匠アンジェイ・ワイダ監督の遺作
ワイダ監督作品、世代(1954)、地下水道(1956)、灰とダイヤモンド(1958)などの抵抗三部作、大理石の男・鉄の男などを描いた、巨匠アンジェイ・ワイダ監督の遺作になる作品だ。
そして、「残像」(Powidoki)は、レジスタンスのシンボルとされる画家の実話に基づいたストーリー。
画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの生涯
第2次世界大戦末期に迫害を受けた、画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの生涯を映し出す。
アヴァンギャルドなスタイルで有名なポーランド人画家、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの生涯を描いた物語。
(註)ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキ(Władysław Strzemiński,1893- 1952/ポーランドの前衛画家)
Powidoki
1945年、スターリンがポーランドへと侵略の手を伸ばす中、著名な画家、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキは社会的リアリズムの方針と自身のアートが歩み寄ることを拒否する。
そのことから迫害され、大学の教授の椅子から追放され、美術館の壁からも作品は排除された。
そして、わずか数名の学生たちの協力を得て、彼は党に対して闘いを挑む。
このような弾圧を受けた、一人の画家が晩年をどう生きたか、という話をワイダは淡々と描いていく・・・
ワイダ監督のコンセプト
第2次世界大戦中には自身もレジスタンス運動に参加したワイダ監督が迫った、重厚な作品だ。
そして、そこにあるのは、現代にも流れ来る、社会主義の構成へのワイダ監督自身の絶望と怒りかも知れない。そして、一人の画家の、視覚芸術や学問の本質を伝える映像だろう・・
巨匠アンジェイ・ワイダ監督の遺作…「残像」予告編
このところ、ワイダ監督の作品が続きました、お読みいただきありがとうございます。今、アンジェイ・ワイダ監督がご存命でしたら、隣国の惨事にどう対処するのかと考えますと? それは、表象としての映画という視覚芸術でしょうね、きっと・・・
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