見出し画像

自分の枠の外し方

織田がしている、関西学院高等部の高校3年生向けのアート探究授業ってどんな授業?と聞かれることがあり、

この記事も参考にしていただければですが、

ざっというと

・アートと価値を感じるために街に出て物々交換したり

・キャリアの多様性を知るために大人が1年間40時間で40名ぐらいきたり

・自分の人生を振り返ったり大事にしてることを言語化したり未来に想いをはせたり

・パスタで橋を作ったりキャンバスに絵を描いたりする授業でありつつ、

・アートで個人が成績付けても社会の評価軸とはズレるので成績はつけない


そんな中、授業としてのテーマは


・自由をどう扱うか

特に成績という指標がないと自身で指標を考えるし、個性を存分発揮できる


・枠を外す

自由にも繋がるけど、自由と言いつつ制約の中に自然といる中で、自然法則、法律、規律、規則、そして常識や自分の認識、意識、思い込み、なども枠になり、それが当たり前になったりすると、


枠自体を認識把握しづらい。枠はそもそも多様なジャンルの枠が抽象度も様々で点在してるから、さらに見つけづらいし、見つけるための切り口が時によって変わる。


だからこそどう枠を認識して、その中で楽しんだり、それを外したり外に出たり、をする"枠"と"識"はすごくいいテーマです。


・環境を自分で作る

そして織田の授業は生徒からめちゃくちゃ好評で"こんなの今までなかった!""この授業が1週間で一番楽しみ"という声も多いのですが、それを与えられるのではなく、こういう、脳が発火する環境に、みんながどうみを置けるか、どう作れるか、は問い続けています!

運、なついても考えたりもします!

■「あ、別の高校生が粘土遊びしてもいいのか」

具体的に1個事例を!

まず、織田の授業では、ゲストが来たり、ワークショップをしたり、フィールドワークをしたり、本当にさまざま!

画材なども3年間の間に色々揃えて、雑多ですが、絵の具、パスタ、グルーガン、布、模型、粘土、などなど様々あります!

そこで、「自由に何を作ってもいい」「自分のアートの定義を一回仮決めして、それを作る」という授業をしたのですが、

そこで、「えー、自由、何しよう」となる人も少なくはありません。

でもそんな中、ある生徒が、ずっと迷っていたと思ったら急に
粘土でいちごドーナッツを作り始めたんです。

なんでドーナッツ作ったの?と聞くと

「なんか高校生だと、すごいものしないといけないと思ってたけど、成績ももつかない授業だし、私自身が作りたいものを作ればいいなら、なんでも作っていい。粘土でドーナツ作るとか、幼稚園とかがするものと自分で勝手に思い込んでいることに気づいたけど、作りたいなら作ったらいいんだと思った」

これ、大人でもめちゃくちゃある現象だと思っていて、
知らず知らず「したらダメ」だと思い込んでるけど、

本当は別にやったらいいこと、これの枠を外せると、人生は多面的に、いろんな軸でたっくさん遊びが増えて楽しいと思っております!

■枠の認識の仕方

自由は枠の中の自由や、

枠のコントロールを含めての自由

だと思うと、


枠の扱い方も、自由の扱い方と似ていると感じています。


そのうえでまず枠を認識するためには、一人だと結構難しいと感じています。


当たり前だと思うがゆえに、それを問わないからだと思っています!


その中で


・ゴールや目標を決めると、枠をストレッチできる

・違う人と対話をすると、相手と自分の違いで枠を認識できる


と思っており、あとは


・作品に触れる

・機会、場所

とかでも枠を認識するきっかけになると思っています。


こういうことは意識的にしないと、そのままずっと変わらない気がしていて、


常に「自分の枠はどこだ」を感じ続けるのも、認識しやすくなるなーと思います!


■枠を認識した後の扱い方

枠を認識したら今度はそれに従うも悪くないし、

外に出る、外す、など色々扱いがあると思い、


自分がどうありたいかによって、それは選ぶんだと思います!


その際、枠を外れる、超えるには、

自分自身が変われる準備が必要で、


変わることによる魅力、

変わることへの慣れ

などのマインドや、


その変わることへの恐れがなくなるためには

・自分に自信があるか

・心理的安全な場所やセーフティネットがあるか

・もしくは今の環境がめっちゃ嫌か

があると思っております!


それら変化することで、猛進を避け、疑いながら更新し、

それの繰り返しで経験と行動実践と問いが繰り返されて、


その過程で自分の感性や理性でいろいろ判断したりする中で、

倫理観が形成されるんだと織田は思っております!


そして、ジブンゴトで表現したがる、アート好きや、

趣味でもなんでも、


実は、それを通じてもこのプロセスが行われていて、

あとは

・対話をできる人

・機会や場所に行くきっかけ

・非日常や日常での感度

・いろいろ問うマインド

・変われる環境や意識

がどれぐらい環境にあるか、そういう環境に移れるか


なのかなーと思います!


ということで最近また絵を描いているのですが、

共通テーマは「識」であり、英語ではFrameと読みます!


どんどん作品も作って、人生初個展とかもしようと思っております!


みなさん、いつもありがとうございます!

今日も素敵な一日を!

この記事が参加している募集

アート、教育、探究、子育て、生き方。アーティストとして、スクール長として、本音しか書きません!