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お寺での出来事

最近悪夢続きでしたが、今朝の夢はとても印象的だったので、記録したいと思います。

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僕は家族と、ある広場にいました。そこで、「半分ロボットである」僕に、妻が無断でガソリンを与えた罪で囚われて、あるお寺に軟禁されることになりました。

トロッコで山を登った先に、巨大な山門がありました。よく見ると、無数の仏像が彫られています。(まるでロダンの地獄の門のようだ)と思いましたが、美しい木彫りで、それぞれにこちらを見つめています。本殿に着くと、巨大な木彫りの千手観音が見下ろしていました。そして柱や襖、天井に至るまで仏様が彫られています。
角の小部屋に案内されると、机の上に薔薇の花が生けられていました。家族で座布団に座り、様子を伺っていると、背の高い年老いた住職がぬっと現れて、「この花を思い思いに描きなさい。それが罪を改める手段です」と話しました。
妻と子供たちは、画材を手に取り、楽しそうにカラフルに描いていきます。しかし僕は、「償いの行為」なのだと思うと気が重くなり、なかなか画材を手に取ることができません。
ふと紫の大きなチューブが目に止まり、これなら描けると画用紙にたっぷりと絵の具を出しました。そして手のひらで絵の具をかき混ぜながら、バラの形を描いていきました。透明な紫の絵の具は、心地よい弾力性で画用紙上に伸びていきます。僕はいつのまにか夢中になって、戯れるように描いていきました。

背中に気配を感じると、千手観音がこちらに近づいているようでした。天井の高い場所にあったはずなのに、すぐそこまで迫っています。まるで「だるまさんが転んだ」のように、目隠ししてる間に忍び寄るかのごとく。木彫りの微笑みは朝日に照らさせて、より鮮明に見て取ることができました。

住職が何かを呟いています。何かの文言のようです。その大きな肩幅に圧倒されてしまいます。住職は中庭に案内してくれました。そこには湖がありました。白く光る湖。住職は何かを伝えています。(しかし忘れてしまいました)。
直感的に、罪は償われたと思いました。
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最初の半分ロボットというのは、心を失っている状態だったと思います。家族によってエネルギーが注がれ、愛を学びましたが、同時に原罪も背負うことになる。それを、どういう形で償うのかは人それぞれでしょう。
目の前に薔薇の花がある。それにどう向き合うのかを数々の目が注目しているかもしれません。残念ながら住職が何を言っていたのかは、ニュアンスでしか思い出せませんが、励ましの意図があったように思われます。

先程、実家へ帰省している妻から、新しいカフェに家族で来ているとメールがありました。添えられていた写真にも湖が写っていました。

現実では遠く離れた家族も、湖に訪れています。家族たちはそれぞれに、見えない住職に導かれて、ここに辿り着いたのかなと思うと、不思議な話です。

僕は現在100号の絵画に向き合っています。限られた時間内で完成させられるかどうかすごく不安です。それでも、無意識の世界に広がる場所の美しさのように、この絵も描けるのかな・・と勇気が出てきました。

「桜が咲き誇る場所で、家族の犬たちがいて、駅舎とバラ園がある景色」。
罪を償うことでしか魂が磨けないとするならば、今この瞬間を精一杯生きるしかないのでしょう。頑張ろう。

おしまい。

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画家・ペーの日記
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