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「小麦」と「グルテン不耐症」について考える(無料記事)

今日は「食」の話です。思い切って無料記事にします。

まず、この本を読みました。「ジョコビッチの生まれ変わる食事

ノバク・ジョコビッチは世界屈指のテニスプレイヤーです。戦績もこの通り。歴史に残るアスリートです。

グランドスラム制覇:17回(全豪:8回、全英:5回、全米:3回、全仏1回)
ATPファイナルズ優勝:5回
ATPマスターズ1000タイトル:36個
ATP500タイトル:14個

この本で「グルテンフリー」という言葉が有名になりました。

先に言っておくけど、この本の前半は、セルビアという共産圏から資本主義に移った国家で、過酷な環境の中で生き抜いた男の半生を描いたストーリーで、読み応えがあります。空爆に合いながら練習をしていたのですから…。

しかし、彼はここ一番で成績が残せず、長時間のプレイに耐えきれませんした。体も、メンタルも。トッププレイヤーになれなかったのです。

どうして彼がトッププレイヤーになったのか?それを変えたのが「小麦」です。ヨーロッパ人である彼の“主食”である「小麦」を断ったのです。

小麦アレルギーの方は多くいますが、ジョコビッチはアレルギーではありません。しかし調べてみると「グルテン不耐症」でした。かつ乳製品と、トマトにも若干反応が出たそうです。

そして、彼の実家はピザ屋という…。小麦粉とチーズとトマトを食べ続けていたのです。

彼自身も半信半疑で、2週間小麦をやめただけで、驚くべき変化があり、そこで効果を実感。その後、彼の快進撃が続き、伝説のプレーヤーに成長します。

実は僕も今、小麦断ちをしています。

長年ずっと、慢性的にお腹の張りや便秘気味の症状があり、気にせず過ごしていたのだけど、繊細になればなるほど、わずかなズレが大きなズレになるので、この際とことん自分の体と向き合うことにしました。

ちなみに2年前に「小麦断ち」をしました。しかし、パンやちょっとした小麦製品のお菓子は食べていました。

それが去年の7月くらいから、顔に謎の発疹がたくさんできて、脂漏性湿疹となり、なかなかひどい有様になりました。

ステロイド治療は過去に痛い目にあってますし、元々化学薬品は使わないので、そういう理解のある皮膚科に行き、「糖質」のことを指摘されました。僕はご飯も好きだし、パンも大好きでした。

そこでご飯もほとんど食べないようにして、グルテンの弊害は知っていたので、本格的にグルテン断ちをしました。糖質制限もかけて、ご飯も少量で過ごしました。

数々のメリットがありました。

まず、お恥ずかしい話なんですが、その頃、僕は顔の湿疹の他にも、ある二つのことでちょっとした悩みを抱えていました。その症状はもう1年半くらい続いていました。

それが「切れ痔」と「抜け毛」です…。

小麦を絶って2週間くらいで、切れ痔が治りました。そして抜け毛がぐぐんと減ったのです。

一応イケメンキャラだったので、切れ痔や薄毛は望むところではなく(誰だったそうか笑)、実は戦々恐々としていたのです。

「ハゲたらスキンヘッドにすればいい」と開き直ってましたが、切れ痔は嫌です…(ハゲるのも嫌だけどね笑)。気持ちよく排便できないって、なかなかしんどい。

当時は体質に諸々変化が起きて、カフェインも受付けなくなり、アルコールも受け付けなくなりました。何年かに一度、そういうことが起きます。

なので大好きなコーヒーもカフェインレスに変えて、お酒も飲まない日々が続きました。そしてグルテンフリーの実践と糖質制限。

しかし、体はまた徐々に変化し、どんどん元気になり、体力が上がり、毎日ランニングをして走り込むようになりました。とにかく寝覚めがよくなり、頭がぼうっとする時間が減りました。お酒とカフェインを絶ったことは過去にも何度もあったけど、この頭の冴え渡り方は、今まで経験がなく、原因はやはり「小麦グルテン」だと判断しました。

ちょっと大袈裟に言うと、小麦を当たり前に食べていた頃は、「24時間酔っ払っているような状態」でした。怖いのは酔ってる時はまったく気づきません。

「先輩!酔ってないっす!」って敬礼しちゃう酔っ払いと同じです(笑)。

素面(しらふ)になって気付くのです。洗脳もそうですね。洗脳されている時は、洗脳されることにまるで気づけませんから。

しかし、あれほど悩ませていた切れ痔が治り、抜け毛が減り、だんだんと調子が戻ってきてお酒は少し復活。でも、週末にワインをちびっと飲むくらいにして、無添加のノンアルコールビール(今でもそうです)。

その後「コーヒー」が普通に飲めるようになりました。

しかしそこでまた、ついつい「パンとコーヒー」という黄金の組み合わせの御馳走を、ちょいちょい食べ始めるようになってしまうきっかけになってしまった…。

せめて国産小麦のパン、を意識しつつも、外食だとそうも行きません。お気に入りのカフェが数件できてしまい、そこでサンドイッチとコーヒーを週4、5で食するようになりました。

小麦アレルギーではないので、症状は「ゆっくり」と進行しました。そうです。小麦の酔いや酩酊は、急性ではなく、何週間もかけて起こるのです…。

だんだんと寝付けない日がたまに増え、夜中に目覚めることが増え、日中もぼんやりすることが増え…。

しかしそれでも、「うまいものを食べるのも人生の喜びだ!」と、元々食い道楽ですから、(ちょっとくらい気にしない気にしない〜)としてました。それはできちゃうです。ちょっとくらぼんやり感があっても、何かにぐっと集中した時は集中できるので、文章を書いたり、人前で話をしたり、音楽制作には問題なくできるのです。

でも、2、3ヶ月前からまた抜け毛が多くなりました…。そしてついに切れ痔も復活…。便秘が多くなり(1日2日だから便秘というほどでもないのだけど)、いつにも増してお腹の張りを感じやすくなり、さらに今年は激しい肩こり、背中の痛み、息苦しさもあって…。

で、体の使い方とか、徹底的に意識し、瞑想の時間も増えました。それはよかったけど、やはりあらゆる症状は「内臓の汚れ、腸のダメージ」だと以前から知っていたので、完全に「小麦」を断つことにしました。

その後に妻がジョコビッチの本を図書館で借りてきて読みました。

で、体の変化はどうかというと、1週間ほどしたころに、まず圧倒的に寝つきがよくなり、夜中に目を覚ますこともなく、快眠になりました。寝覚めの頭のぼーとした感じが消えました。おもわずこんなTweet。

そしてやはり切れ痔も治り、抜け毛も減った(と思う、思いたい!)ようです。

何と言っても睡眠の質と、日中の眠気やだるさがなくなったのは大きいですね。アルコールを週末にしか飲まなくなって瞑想のクオリティは上がりましたが、さらに高まったことを実感しています。もちろん普段の「心」の状態にも大きく影響します。やはり僕は確実にグルテン不耐症のようです。

だから今は「素面」でこれを書いています。酔いから覚めて、自分がいかに今まで酔っ払っていたかわかります。ジョコビッチの言葉を借りると、「ずっと麻酔を打たれているようなもの」とありますが、同じですね。小麦中毒です。アル中やシャブ中と同じでした。

世界的にこの体質は多いです。だから意識高い人たちがグルテンフリー生活を送っているのです。

ただ上にも書いた通り、小麦の弊害による症状のやっかいなところが、即効性はないのです。アレルギーの人ならすぐに反応がでるのですが、グルテン不耐症くらいでは、徐々に徐々に蓄積されて、徐々に慢性的疲労や酩酊感、慢性的倦怠感などが引き起こされるので、「なんかおかしいなぁ」くらいにしか思えず、まして「小麦のせい?」なんて思えないし、ちょっとくらいの不快感や酩酊感なら、人間は気にしないで過ごすことも可能です。

これは小麦に限らず、食品添加物や化学薬品全般に言えます。即座に弊害がわかるものはなく、長期的に摂取して様々な疾患とつながるのです。

しかし、アスリートとか、日々集中力を要するような人は、わずかなズレも大きなズレに発展します。だから心身のコンディションの上で、小麦が合わない人はやめた方がいいと思います。せめて主食にせず、パンとかラーメンとかは「嗜好品」として、たまに味わう程度にしとくのが良いと思います。

さて、こっからはさらにコアな話になります。

人類の歴史と共に歩んできた、「主食」であるはずの小麦が、どうしてそんなに人体に影響を及ぼすのか?

本来ならば、さほど悪いものではないと思います。日本人はともかく、欧米人ならグルテン不耐症なんてほとんどいないはずです。なぜなら彼らは何千年も小麦を食べてきたから、遺伝子的に適応しているはずです。

遺伝子を甘く見ない方がいいです。
例えば我々日本人は海藻を食べますが、欧米人は歴史的に海藻を食べなかったから、海藻を消化分解できない方が多く、海藻の栄養素を吸収できず、消化不良になります。
日本人は乳製品を摂ってこなかったから、実は「乳糖不耐症」の方が多く、牛乳から栄養を摂取できていない方が多いです。

で、遺伝子です。

今食べている小麦。本来の小麦なのか?ってことです。

「私の食べてる小麦は遺伝子組み換え作物ではありません」

と言うかもしれない。確かにとうもろこしとか大豆のような遺伝子組み換え「操作」された作物ではないかもしれないけど、実は遺伝子は本来の小麦のものではないです。

1940年代50年代くらいから、作物や種子に放射線を当てる実験が行われ、そこで変異した野菜や果物が、今やたくさん出回っています。

その結果、小麦は遺伝子異常を起こし、本来より大粒になりました。そして背丈が低くなり、刈り入れが楽になりました。粒も大きいから量も多い。

農家さん大喜びです。この頃から大規模農業が始まり、食はそのまま「ビジネス」に直結するようになりました。

資本経済では、「より多く、より早く、より低コストに」生産したものが勝者になり、敗者は淘汰されます。

そんなわけで、今現在出回っている100%の小麦が、遺伝子異常を起こした小麦です。(ライ麦と古代小麦と呼ばれるスペルト小麦はまだ大丈夫っぽい)

先進国に「アレルギー」が問題になり始めたのってその頃からです。昔はそんな病気はありませんでした。

日本も戦後からですね。給食にかかさずパン。(牛乳も関係あるよ。だって乳糖分解できてない人多いんだもん)日々の食卓にパンが当たり前になりました。ご飯より、パンの方が欧米的で“ナウい”という感覚すらメディアで植え付けられました。

米は劣った食べ物として、どんどんアメリカから粗悪な小麦を買わされました。敗戦国ですからね。向こうのビジネスに協力する形をとらされるわけです。アメリカ側は「貧しい国に栄養のある小麦を売ってやってる」となるのですが、余った豚の飼料の脱脂粉乳も買わされ、給食で日本人は飲まされてたわけです。

食はビジネスだと書きましたが、実は「ワン・ワールド」を目指す組織は、お金が欲しいわけではありません。彼らにとって食は「支配のためのツール」です。我々は本当に、「食」というものを一から考え直さないと、すべて彼らの言うままの奴隷となってしまいますよ?

さて、小麦の話に戻ります。

遺伝子異常を起こした作物に対して、我々はまだ「耐性」ができていないのです。だから消化不良を起こし、小腸を汚し、炎症を引き起こします。それ自体は大したことなくても、それが引き金で、アレルギー反応や免疫低下、あらゆる疾患に繋がり、メンタル、つまり心や思考能力も低下させます。

そして僕も完全にそうですが、小麦って「依存性」が高いです。だからグルテンフリーに切り替える時は、中毒患者のように粉物の食べ物が欲しくてたまらなくなります。

僕はかつて砂糖(人工甘味料、異性化糖を含む)などの弊害と依存性に気づき、「甘味断ち」したことがあって、のたうち回りそうなくらい苦しみましたが、小麦の依存性も白砂糖などの依存に負けないものだと思います。

完全にやめなくてもいいです。

とりあえず2週間。意識してみてはいかがでしょう?10日目くらいに、明らかに変化を感じる人は多いはずです。もしも何も変化がない人は、よっぽど強い内臓と消化機能を持っているか、よっぽどの鈍感です。

食は人生を変えます。僕自身かつて玄米菜食で、医師からは「一生付き合うもの」と言われたひどい喘息やアトピーが完治したり、虚弱体質が治り、精神的にもかなりタフになりました。人生を変えます。

「食べ物なんかで人生変わらないよ」

と言う人は、まずもってグルテンフリーも、ベジタリアンも、玄米食も、継続してやった事ない人です。酔いの中にいる人は、自分が酔ってることに気づけません。

数ヶ月単位でそれらの食養生を(正しい知識で)行った人は、必ず成果を感じて、2度と元の食生活には戻れなくなります。僕も一度玄米菜食をしてからは、その後何でも食べるようになってからも、脂っこいお肉は食べれなくなったし、お肉自体、量は求めなくなりました。ジャンクなものをたくさん食べると体調もすぐに悪くなるし。

なのでぜひ「グルテンフリー」、チャレンジしてみるといいです。しばらく外食で苦労するかもしれませんが、その価値はあります。あなたが密かにグルテン不耐症や、その性質を持っているなら(日本人は多いですよ。伝統的にお米の民族ですから)、必ず変化が起きます。

とにかく、しばらくすると体調に変化を感じて、やがて腸内の腸壁にこびりついてたグルテンのカス(必ずでるそうです。これがリーキーガットを引き起こします)が剥がれていきます。そうなるとどんどん健康になっていきます。

それから、小麦食品を「嗜好品」として楽しむか、そのまま食べない生活かを、自分で選べばいいと思います。

ちなみに小麦はもし食べるなら、
1 スペルト小麦
2 ライ麦
3 国産小麦
の順をお勧めします。ただし、もちろん外食で外国産のしかない場合は、時々、感謝しながら食べればいいと思います。

あくまでも僕から提案です。とにかく一度、酔いから覚めて、腸の中のグルテンカスをきれいにしませんか?ということですから、全員に「小麦をやめろ!」と言う気はありません。だって、ラーメンやうどんやパスタ、パンやピザ、ケーキやクッキー、美味しいですからね。それに、遺伝子異常さえなければ、悪いはずないのです。

なお、スピリチュアルの世界では「覚醒」とか「目醒め」と叫ばれていますが、はっきり言わせてもらいます。

小麦に酔ってる状態は、覚醒とは正反対の状態です、ということです。もちろん、深い瞑想や、何らかの行で意識の拡大は起きますが、普段から起きている状態と、普段から眠ってる状態からでは、雲泥の差があるということです。

さて、今回は無料記事にすることにしました。ぜひシェアしてください。あなたと、あなたの大切な人の健康のためにも。免疫を高めましょう!

⭐︎お知らせ 目醒めるための、知識ではなく実践的なワークショップです

11月13日(土)心と体が出会うワークショップ「Seed」 京都 
11月14日(日)歩く瞑想の会 比叡山  
11月21日(日)心と体が出会うワークショップ「Seed」 東京 

詳細、募集はまもなく。

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オオシマ ケンスケ
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