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#14 駆け出しのアーティストが陥りがちな8つの悩みとその抜け出す方法
こんにちは!
アーティスト専門メンタルコーチKAMIKENです。
前回の「一流アーティストの悩み事」の投稿に次いで今度は駆け出しの歌手が躓く壁について、その抜け出し方をお伝えします。
ただ、アーティストは人間ですから人それぞれ価値観も違うし生き抜いてきた術も違うので、あくまでも参考程度にとらえてくれたら嬉しいです。
1. 自己表現の難しさ
歌詞やメロディに自分らしさをどう反映させるか分からない。
他のアーティストと比較してしまい、オリジナリティを見失う。
自分の声やスタイルに自信が持てない。
抜け出すポイント
これ一緒に見つけることがコーチとして一番好きかもしれないです!
これの原因って自分の人生を自分自身が知らないから起こる悩みであることが多いです。あなたの人生ってあなたしか歩めて来られなかったわけだし、その時に感じたことを感じながら声に出してみて欲しいな。そうすれば比較する必要なんてなくなるし、逆に比較されてるようじゃこの先ホント苦しむので今から人生の棚卸をしっかりしてみてね!
2. 舞台での緊張
観客の反応を気にしすぎてパフォーマンスが硬くなる。
自分のミスに敏感になりすぎて、途中でパフォーマンスに影響が出る。
リハーサルと本番の感覚が違い、実力が出せない。
抜け出すポイント
これは一番多いんじゃないかな。ひとつまえの投稿で詳しく書いたので読み返してほしいのだけど、緊張はするものです!自分がなぜ緊張しているのか?緊張するからこそ上手くいくことって何だろう?緊張そのものを純粋に観察してみてください。きっと抜け出せるようになりますよ。「緊張=悪いもの」ではなくて、「緊張=友達」というように書き換えられたらいいですね!
3. ファン層の確立
自分のターゲット層が分からず、どの方向に進むべきか迷う。
発信するSNSや宣伝活動が効果的か分からない。
ファンとどう接して良いか分からない。
抜け出すポイント
是非自分中心に考えてほしいです!周りの期待ばかりに目が行くと、売れた時に本当にやりたい表現とのギャップに悩まされます。ターゲットを考えるうえで、「具体的に誰にどうなってほしいのか」が大切です。単純に20代の女性がターゲット!というものではなくて「21歳都内で一人暮らしの女子大生。恋愛経験は2度ほど。周りの友達は積極的に男性に声をかけてる中、私は過去にあった恋愛経験で傷つく思いをしてきたので怖い。でも同じクラスの中に好きな男性が出来てしまい・・。」というような女性の背中を押してあげたい!これがターゲットになってきます。こういったターゲットを集めて俯瞰した時に初めてターゲット層というのが見えてくるのではないでしょうか?是非考えてみてね!
あとファンとの関係。これはあなたがどう接することが出来たら嬉しいですか?ターゲットを想定して具体的に接するイメージをしたときに沸いて出てくると思いますよ!
4. 経済的な不安
音楽活動を継続するための収入が安定しない。
機材やプロモーション費用にお金がかかりすぎる。
アルバイトなどとの両立で時間とエネルギーを割かれる。
抜け出すポイント
収入は確かに現実的な問題としてありますよね!時間を費やさなくても効率よく収入が得られるものって何でしょう?周りの音楽関係者でうまくやっている人のお話を聞いてみるのも一つの手ですよね。今では昔ほど職種が少ないわけではないので、結構稼げたりもします。自分が出来る出来ないに関わらず、付箋に書き出してみてください♪自分一人でやろうとするから出来ないだろうと決めつけてしまっていることも多々あります。みんなで出来たらどうでしょう?とにかく付箋に書き出してみてね!
5. 人間関係の構築
同業者やプロデューサーとの関係をどう築けばいいか分からない。
信頼できるサポートメンバーやスタッフが見つからない。
批判的な意見をどのように受け入れればいいのか分からない。
抜け出すポイント
アドラー心理学では「全ての悩みは対人関係の悩みである」というくらい、人間関係というのはいつになっても付いて回るものです。ここで大切なのは、「何の制約もなければ20年後周りの人とどういう人間関係を築いていたいのか」そのうえで「今関わっている人と1年後本当はどうなりたいのか?」を考えてみることです。目の前で起こしている事象はすべて自分が起こしていると考えると、今の自分の物の見方では関係を良くしたりすることは難しいと思います。目標を見据えたコミュニケーションをとることを意識してみてください!
批判的な意見に関しては、その言葉を鵜呑みにせず、先ずは相手の立場に立って相手が感じていることを感じてみることです。もしかしたら相手は思っていることと言っていることが違っているかもしれません。相手の思いに関心を持てると、批判の本質も分かり、楽になれるかもしれません。
6. プロモーション不足
効果的な宣伝方法が分からない。
自分でPRするのが苦手で、結果的に露出が少なくなる。
自分の楽曲をどうアピールすれば良いか迷う。
抜け出すポイント
これは大きく2つアドバイスがあって、それは「事務所に入っているか」「個人でやっているか」にもよるのではないかなと思います。事務所の場合ですと、プロデュースされている側ですので好き勝手にできません。ですのでここでは個人で采配できる人を対象にお伝えします。ただ、これに関しては正解はありません!世の中を見渡しても常にニーズは変化していますし、今から勉強しても披露するときには既に古かったりするので難しい・・。ひとつ言えることは、先ずは付箋に出来る出来ない関わらず片っ端からPR方法を書き出す。その中でやりたいものとそうでないものを分ける。やりたいことからどんどんやってみる!これに尽きると思います!
7. モチベーションの維持
思うように結果が出ないと、活動への意欲を失う。
周囲の成功と自分を比較してしまう。
批判やネガティブな反応に心が折れそうになる。
抜け出すポイント
モチベーションの維持って難しいですよね。思うような結果が出ないと特に。。そんな時はあなたがアーティストを志すようになったきっかけや、パフォーマンスをして喜んでもらって嬉しかった体験を思い出してみて!その時ってどんな気持ちだった?この先どうしていきたいと思ったの?思い出してみて!また、言われて悔しかったことをモチベーションにしても良いんですよ。後は、もしも目の前に憧れるアーティストがいて「周囲の成功と自分を比較しては落ち込んでしまう」と言ってたら、どう励ましたい?あなたにもそう思ってくれる人はいるはずですよ!
8. 健康管理
喉を酷使しすぎて声が出なくなる。
ストレスや不安で体調を崩す。
不規則な生活が続き、パフォーマンスに影響が出る。
これは若いと感じにくいことで、気が付いたら酷使してて大切なライブで急に声が出なくなるとかあるんですよね。それでは管理はいつからします?プロになってからですか?流石に遅すぎですよね。こういう時の質問は「プロになった自分はどんな健康管理をしてそう?」です。自ずとあなたでもできる答えが出るのではないでしょうか。健康に関して私がよくお伝えしているのは「食べたものでしか身体はできない」ということです。食事でしか健康な身体は作られない。そして、心の声も聴いてあげること!もしも周りに悩みを聞いてくれる信頼できる人がいたら正直に話してみてください。もしもいなかったら、守秘義務を守ってくれるカウンセラーやメンタルコーチに相談してみてくださいね。
最後に
こういった悩みを抱えるアーティストは本当に沢山います!
でもあなたのパフォーマンスを聞きたいというファンの方は必ずいることを忘れないでください。この混沌とした世の中を引き上げられるのは音楽の力だと思っています。目の前の聞きたいと思ってくれる人を喜ばせることから考えて行動してみてください!気が付けばあなたを取り巻く世界は必ず変わっています。あなたにはその力があります。
ここまで読んでくださいり、ありがとうございます!
ご活動の支えになれたら嬉しいです!