花咲く石柱

画像1 429年1月26日。雪が舞い降りるなか、民衆の泣く声が聞こえてくる。人々に慕われていたゼノビウス司教が逝去し、遺骸が厳かに大聖堂へ運ばれている。洗礼堂の脇を棺が通過したとき、枯れた老木のニレの木が、突然、花を咲かせ、芳しい香りがあたりいっぱいに広がった。
画像2 この出来事を記念し、ニレの木が植えられていた場所にはゼノビウスの石柱が建てられています。聖化したので、いまは聖ゼノビウスと呼ばれます。毎年1月26日には、この出来事を偲んで、フィレンツェでは祝祭が開催され、寒空の冬に、そこだけが華やいでいます。
画像3 よーく見ると、石碑の上段に『XXVI』と読み取れます。ローマ数字で26日と記載されています。 観光客で溢れるドゥオーモ広場に不思議に立つこの石柱には、このような伝説が残されているんです。

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イタリアのモノづくり | ようこ
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