インタビューのよくある質問
こんにちは、向野です。
お客様へユーザーヒアリングや商品の満足度のインタビューをやってみませんか?と提案をすると、よく聞かれる質問があります。
今日は、そんなよく聞かれる質問にいくつか回答しようと思います。
アンケート調査とインタビュー調査、どっちがいいの?
あまりこれまでユーザー調査などを行ったことがないお客様から、こういった質問をされることが多くあります。
定量的なアンケート調査と定性的なインタビュー調査では、調査後の使用用途が大きく異なるため、お客様の状況のヒアリングに応じて提案を行っています。
アンケート調査では、選択肢Aを選んだ人が30名や60%などと数字で結果が出るため、数値として説得力を出したいときに利用したり、大まかな傾向を知りたいときに利用したりと良いです。
よく電車で「No1を獲得!!!」といったようなものを見かけますが、これもアンケート調査の結果です。
一方でインタビュー調査は、アンケート調査では明らかにできないユーザーの考えや理由といったものに着目したいときに利用します。
アンケート調査でも理由を書いてもらうことも可能ですが、短い文章で終わってしまうことも多く、なかなか一人一人の考えまでは、確認ができないため、インタビュー形式で直接お話を聞く方が、深い理解につながります。
またアイデアの検証等を行う際にも、イメージが伝わりやすいため、インタビューを行うことが多いです。
大まかな傾向を知りたいのか、より深く理解したいのかによって、手法を選びましょう!
何人にインタビューすればいいの?
インタビューの実施人数は5〜6人をおすすめしています。正直インタビューの人数について、10名など多い方がいい部分もあるのですが、一人当たり1時間のインタビューを10人やると、それだけで10時間かかり、事前事後の準備を含めるともっと時間がかかります。そのため時間がなかったり、予算に限りがあったりで実施が難しいという場合には、最低でも3人は実施したいとお伝えをしています。
ただ、この3人というのは、1セグメント当たりの人数となるので注意が必要です。
セグメントというのは、ユーザーの属性のグループのこととなります。
■セグメントの例
・50代女性の会社員の方
・60代男性で定年後の方
この1つのセグメント当たり、最低3人は実施をしたいと思っています。そのため、2セグメントとなると合計で6人になりますね!
どうしてインタビューで複数人やらないといけないの?
インタビューを1人ではなく、3人としているのは、そのインタビューの参加者が一般的なユーザーの代表的な方でない場合があるためです。
過去に私がインタビューを行った際、健康管理アプリを5つ以上利用していた方がいらっしゃいました。歩数アプリで3つ使い、食事管理アプリやダイエットアプリも使用しているといったような感じです。
ただ健康管理アプリを5つも利用している方というのは、なかなかいないのではないかと思います。(実際に弊社でアンケート調査を実施した際には、2,3個が多数を占めておりました。)
インタビューでは、人数が限られるため、このような特徴的な方の意見に引っ張られると、ミスリードにつながる恐れがあります。
こうしたミスリードを防ぐために、3人のお話をお伺いし、その方がたまたま特徴的な方だったのか、代表的な方なのか傾向を見極めます。
また傾向を見極める際に、インタビューだけでなく定量的なアンケート調査もあらかじめ取得しておくと判断がしやすいです。
終わりに…
今回は、よくいただく質問についてまとめました。調査をしたいが、アンケートとインタビューどちらを選べばいいかわからない…といったような方に参考になればうれしいです。
他にこんなことわかんないんだよな…などあれば、お気軽にコメント欄にご質問ください!