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シンプルに考えるという罠 〜note感想文〜
シンプルに考える。色々な場面で言われることだ。シンプルということが、そんなに何事にも代え難いほどに大事なのだろうか。
そんなモヤモヤを抱えていた時に偶然見かけた記事。新たな自信を得るキッカケになったので、ここでシェアしたい。
シンプルという言葉の本来の意味を考えながら、読んでみると良いかもしれない。
シンプルという言葉に納得できないとき
読んでて十分に納得できる記事である。よく「シンプルに考えろ」というアドバイスをもらうのだが、シンプルに答えられたら苦労しない。どうすれば相手の言うシンプルな答えになるのか、教えてほしいくらいだ。
シンプルというアドバイスを受けても、納得できない時が多々あるのだ。試しに言われた通りに単純化して答えを出すと、大抵は自分が求めていたものと違うと返されてしまう。
それに関しての結論を、記事より抜粋する。
なぜか「本質は単純である」と思いたい人が多い。しかし複雑なものを「シンプルに」という単純な処方せんで解決しようとしたりすると、無理な負荷がかかり、結局壊して終わりになってしまう。
相手の求めていることを端的に答える。それは逆に「言われていないことは考えなくても問題ない」ということと同義である。
それで本当に問題ないなら別に良いのだが、世の中の事象は複数のことが絡み合いながら現れるので、本当に無視して良いか否かはきちんと判断しないといけないと思うのだ。
自分もそういうスタンスで物事を考えるので、共感するばかりである。これで終わりではつまらないので、履き違えがちな「シンプル」の事例について、ひとつ紹介しておきたい。
隠れた事象を無視すること
何か問題が発生した時に、目立つところに原因を求めてしまうことがある。それに準じて解決と決め込んでしまうのだ。それで解決するほど物事は単純ではない。
それに関して、面白い話を提示してくれた。
文化革命時の中国での話。せっかく実った稲穂をスズメに食べられてしまう、という農村からの声に毛沢東は人海戦術を使って一斉にスズメを退治した。その結果、イナゴなどの害虫の数が激増して、逆に大凶作になってしまったこと。
目立つ問題(スズメ)を見つけて、それを叩けば終了と考えていたのだろう。ある種のシンプルな答えだ。ところが、そこには害虫発生という隠された事象が存在していて、そこに気がつかないばかりに、最悪の結果を迎えたという話だ。
紹介記事にも書いているが、シンプルな答えとは、本来はたくさんのデータを寄せ集めて分析し、共通項を見出した上で集約化することにある。その成果としてより本質が深まり、新しいことが生まれるのである。
今回の事例で言えば、スズメの存在のデメリットばかりを見て、メリットを見落としたことが問題の本質ではないだろうか。その本質を捉えるには、目先ばかりを見ていては駄目だと言うこと。
おわりに
今回紹介した記事は「シンプル」と言うのは何かを考えさせられる、重要な機会であったと思う。
シンプルに考えることは、一刻も早く何かしらの答えみたいなものに飛びつくことではない。隠されたことも含めて総合的に考えるという過程が必要なのだ。シンプルに考えるのは口にするほど簡単なことではない。
私は性格的に色々なことを考えてしまう。それが余計なことでもあるのだが、総合的に整理して考える癖と捉えた時に、少し自分に安心感が生まれた。
そんな自分を褒め称えた、note感想文である。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。
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