〜もうひとりの天才〜 音楽の父(バッハ)にも師匠がいた❓❗️
以前兵庫県西宮市にある版画工房で週末に銅版画を習っていました。
当時、時折制作タイミングが一緒だった女性がいました。いつも音楽を聴きながら制作しているのでした。どこかで聴いたことのあるメロディーでしたので「ゴルドベルク?」と尋ねてみましたところ、”ブクステフーデ(・・?)”の楽曲という返答でした。初めて耳にする音楽家でした。
ただあまりにも旋律がバッハのゴルドベルク変奏曲に似ている様に感じました。 それと彼女の持っていたCDジャケットのタイトルと演奏家に興味を持ち、後日私もそのCDを手に入れました。
ウィキペディアで検索してみました。
👉 フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ(Francesco Tristano Schlimé、 1981年 - )は、ルクセンブルクのピアニスト。現在はバルセロナを拠点にヨーロッパを中心として活動を行っている。アメリカ合衆国に留学した際にDJやターンテーブルに触れたきっかけで、現在もクラシックに加えてテクノの曲をピアノで演奏することで知られている[1]。
19歳のときの2000年にミハイル・プレトニョフの指揮するロシア・ナショナル管弦楽団と共演してデビューを果たす。その後の2004年、フランスのオルレアンで開催された20世紀音楽国際ピアノコンクールで優勝を果たした。1998年ジュリアード音楽院へと入学している。
「天は二物を与えず」と言いますが、時にこの諺に当てハマらない人物が世には いらっしゃいます。音楽の才能に併せてギリシャ彫刻に出て来そうなイケメン!!羨ましい限りです。それはさておき”ディートリヒ・ブクステフーデ”という音楽家について調べているうちに、このジャケットのタイトル「LONG WALK」の由来も分かりました。
さて本題ですが、若き日のバッハがブクステフーデの音楽に傾倒していたことを知りました。本人の音楽を聴くために4週間の休暇をとり、400km歩いてアルンシュタットからリューベックまで行った。CDのタイトル通り「LONG WALK」ですね。さらにはその地に無断で長期滞在したということを知りました。当時20歳のバッハはアルンシュタットの教会でオルガニストを務めていたので、そこの関係者は、ぽいっと出かけたまま戻らぬバッハの事をさぞや案じ、やきもきしたと思います。
4週間の休暇が無断で4カ月の長期滞在になったとのことです。当時と現代社会を同じ様な目線でくらべるわけにはいかないのでしょうが。いずれにしましても一大事件であったことには違いないと思います。
この世知辛いご時世でこの様な行動をとれば、即刻リストラ対象になるのではと思いますが。そこはやはり後に「音楽の父」と称される程ですから、若き頃より余人に替えがたい人材だったのでしょう。或いはそこらへんは大目に見てもらえるような大らかな時代だったのでしょうか?!
人生の中で誰と出会うか(ご縁)はとても大切
だと思います。柳生十兵衛が残した家訓を思い出しました。
ご縁を活かしたバッハも去ることながらブクステフーデもいわゆる名伯楽