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個性的なポートフォリオは見てもらえない理由。お伝えしておきます。
この記事は、クリエイティブ業界へ就職、転職したい人や、
副業を成功させたいと思っている人へおすすめです。
エンタメ業界を中心に活躍してきたデザイン会社で、20年のキャリアを持つ社長が、これまでの実体験を皆さんにお伝えします。
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ポートフォリオを作るとき、「オリジナリティを出さなければ!」と思っていませんか?実は、その考え方が逆効果になることもあります。採用担当者やクライアントが本当に求めているのは、「個性的なポートフォリオ」ではなく、「あなたがどんな価値を提供できるかが伝わるポートフォリオ」です。では、どうすればオリジナリティを“正しく”活かせるのか、をお伝えします。
目立てば勝ち?
派手なデザインや奇抜なレイアウトにすれば印象に残る?確かに視覚的なインパクトは重要ですが、それだけでは不十分です。重要なのは、「あなたの強みが伝わること」。
デザインの仕事をしたいなら、デザインの意図を説明できるか
ライターなら、言葉の選び方にこだわっているか
イラストレーターなら、自分の世界観を適切に伝えられているか
目立つことを目的にするのではなく、伝えるべきことを明確にすることがオリジナリティにつながります。
オリジナリティ=独創性ではない?
「オリジナリティ=他の誰もやっていないこと」と思っていませんか?それよりも、あなたの経験や視点を活かすことが重要です。
例えば、同じデザインでも、
「なぜそのデザインにしたのか」
「どんな課題を解決するための提案なのか」
「どういうターゲットを想定しているのか」
といった背景を言語化することで、あなたらしさが生まれます。つまり、オリジナリティとは、「唯一無二の表現」ではなく、「あなたの思考や経験が反映された表現」なのです。
作品があればOK?
「とりあえず作ったものを並べればいい」と思っていませんか?ポートフォリオは単なる作品集ではなく、「あなたを売り込むプレゼン資料」です。
だからこそ、
✅ 作品の選び方にこだわる(ただ数を並べるのではなく、強みが伝わるものを厳選)
✅ ストーリーを持たせる(どんな考えで制作したのかを説明する)
✅ ターゲットに合わせて構成を変える(就活、転職、クライアントワークなど目的に応じたカスタマイズ)
といった工夫が不可欠です。
「らしさ」が伝わるポートフォリオの作り方
では、具体的にどうすれば「あなたらしさ」が伝わるポートフォリオになるのでしょうか?
① 自分の強みを言語化する
「自分の強みって何だろう?」と考えるのは意外と難しいもの。まずは、自分の作品や実績を振り返り、
なぜこの作品を作ったのか?
どんな課題を解決しようとしたのか?
どんな評価を得たのか?
を言葉にしてみましょう。これがポートフォリオのストーリーの核になります。
② 伝えたいことを決める
すべての作品を詰め込むのではなく、「何を伝えたいか」を決めることが大切です。
デザインの多様性を見せたいのか?
特定の分野に特化した強みを見せたいのか?
目的が明確になると、選ぶ作品や見せ方も変わってきます。
③ 見せ方にこだわる
ポートフォリオの見せ方は、あなたの印象を大きく左右します。
視認性を意識する(余白をしっかり取る、フォントや配色を統一する)
ストーリーを流れで伝える(作品を並べる順番にも意図を持たせる)
クライアントや採用担当者の視点で作る(自分のアピールだけでなく、相手が知りたい情報を優先)
「普通のポートフォリオ」を卒業しよう
ポートフォリオは単なる作品集ではなく、「あなたの価値」を伝えるツールです。「目立つこと」「奇抜であること」よりも、「伝えること」にフォーカスしましょう。
オリジナリティとは、あなた自身の考えや経験が反映されたもの。無理に独創的である必要はありません。あなたの視点をしっかりと言語化し、整理すれば、自然とオリジナリティが生まれます。
あなたのポートフォリオは、あなたの未来を切り拓くパスポートです。しっかり準備して、自信を持って次のステージに進みましょう!