Art, Walk to me.|アート鑑賞と多様性をめぐる、とある市民たちのはなし。 vol.1
ーーこの企画は、鹿児島市主催の講座「カルチャークリエイター講座」のプログラムの一環として企画・運営されています。
本イベントについての概要の紹介
開催日時:
11月19日(日)11:30-16:30 ※雨天中止場所:
加冶屋のまちの杜公園(鹿児島市)イベントタイトル:
アートが歩いてやってくる企画運営:
カルチャークリエイター講座受講生グループ『見る芸術チーム』内容:
アートをまとったモデルが会場内を回遊し、人に接近しながら対話を試みるインスタレーション型アート展
〈「歩くアート」制作アーティスト〉
01.asato(東京都):廃棄物を用いたサスティナブルファッションをテーマとした作品
02.KIO YAMAGUCHI(東京):自身のジェンダー観についての原風景をモチーフとした作品
03.sumtsumagari(鹿児島):ウクライナ戦争について日々変わる自身の気持ちにフォーカスした作品主旨:
私たちが目指すのは、アート鑑賞によって他者(表現者)を認めることを通して、間接的に多様性という「さまざまな選択肢が認められる豊かな文化」の実現を促すことです。アートを鑑賞することに多様性実現の可能性を感じてはいるが、ほとんどの場合「自ら足を運んで見にいく」という能動的な行為を通してでしかアートに触れることができないという私たちの日常に課題感を抱いています。
そこで、「アート自らが歩いて近づいてくる」という逆説的アプローチが存在した時、突如暮らしの中にアートが存在することになった市民がどのように感じるかや、それが多様性の実現につながる可能性などについて、イベントを通して実験し、考察してみたいと思っています。
企画運営者「見る芸術チーム」6名の紹介
こんにちは、はじめまして。私は「キワさん」と申します。建築系デザインとアート事業の運営をしている、鹿児島市在住の一般市民です。
今回、私を含めた「見る芸術チーム」と命名したチームの6名のメンバーたちと共に、イベント当日に向けて、メンバーが交代でnoteに記事を投稿し、各自のこのイベントに込めた想いなどを発信していく予定ですので、ぜひご興味持っていただけたら嬉しいです!
まず簡単にメンバーの紹介をしますと、本チームのメンバーは、
・モトさん|会社員
・イノさん|公務員
・ハナさん|学生
・シオさん|学生
・シマさん|教師
・キワさん(私)|フリーランス
で構成されていて、ご覧のようにとても一般的な市民たちの集まりです。言うなれば、本企画は、市民の市民による市民のためのイベントとなっているので、これを読んでいるみなさんにも身近に感じてもらえるとより嬉しいです。
本イベントに込めた個人的な想い|「アートの解釈は等身大で良い」
最後に、本企画に込めた個人的な思いについて書いてみます。
この企画を進めるにあたり、私にとってアート鑑賞とはなんだろう、と改めて考えてみた時にまず思い浮かんだ印象は、「等身大の解釈が最も許される場である」です。この社会の多様性が一番容認されている場面こそ「アートの解釈」ではないかと思っています。
しかし実際、私がアート事業やデザイナー活動をしながら感じるのは、日常的にアートやデザインは崇高で、簡単に語ってはいけないような存在として扱われることが多いということです。ことアートに関しては、美術的な知識や経験がないまま語ろうもんなら、「わかってないクセに」「素人のクセに」みたいな声がとどこからともなく聞こえて来そうな恐怖感が付きまといます。(あくまで個人的な意見です)
実際に私の周りの人にアートの話を持ちかけると、7−8割の割合で「私、アートのことはよくわからないので…」と申し訳なさそうに言われます。なぜ人はアートの前にするとこんなに萎縮するのでしょうか。
もしかしたら自分の「等身大の姿」を自分自身が受け入れられていないからではないでしょうか?
「”私なんかが”アートを解釈する訳には…」が「”私なら”こう解釈するよ」に変化することで、世の中で暮らす個人の「等身大」がもっと尊重される、個性の彩り豊かな世の中になったら素敵だなと思っています。
ぜひこのイベントをきっかけに、そんな文化を一緒につくっていきませんか?市内外の方も、県内外の方も、ご関心を持っていただけたら嬉しいです!
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