最新のお仕事|美術手帖 2022年2月号
『美術手帖2022年2月号 特集 ケアの思想とアート』(美術出版社、2022年)内の「アート&デザイン学校ガイド」にて、女子美術大学 芸術学部美術学科立体アート専攻の平戸貢児教授と、卒業生で現在同大学大学院の増井萌さんにインタビューしました!
私には女子美短大にいった友人がいて、現在もジョシビィーヌというグループのメンバーとして活動しています。取材前から女子美には、ファッションや表現の嗜好、年齢の異なる学生同士でも根本の部分で共鳴しあって仲良くなる印象がありました。そんな校風が、どのような環境やカリキュラムで形成されていくのか、取材の日を楽しみにしていました。
相模原キャンパスには、校舎の内外、階段の踊り場、大きな木の枝や幹にも作品が設置されていて、教授や学生さんと会話をしていても、自由でのびのびとした雰囲気が伝わってきました。
絵を描くことやものづくりは好きだけれど、何をやりたいか、何になりたいか、具体的に決まっていない学生さんも、自分のペースで歩んでいける芸術系大学です。
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特集の「ケアの思想とアート」では、しばしば取り上げられる「ジェンダー」「障害」というキーワードだけでなく、「介護」「子育て」「男性社会」など、さまざまな視点からケアとアートの関係を論じています。
これは美術雑誌なのか?という内容ですよね。けれど、目に見えない(見えにくい)精神的な痛みや生きづらさ、言葉で言い表せないような当事者の想いに光を当てた作品や展覧会、ワークショップは、増えてきています。
東京都渋谷公園通りギャラリーの「語りの複数性」(2021年10月9日~ 12月26日)とか、ヘラルボニーとか、「子育てするアーティストを排除しないために」とか。
社会に対して問題提起をしたり、人々に救いや癒しを与えたり、アートが社会に、人にできることはたくさんあります。
インタビューや対談記事が多いので、読み応え抜群です!
アート界隈だけでなく、医療や介護、福祉関係に携わる方、「生きるのつらくて……」という方も、ゴリゴリ読むのは大変なので、パラパラ見るだけでもしていただければと思います。