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【初めての飲食店開業】”戦わずして勝つ”差別化戦略の考え方【ポジショニングマップ】

 モノやサービスが飽和し、お客様(買い手)の力が増大している現代において、”差別化戦略”は誰しも考えることと思います。

ネットを経由したサービスやアパレルブランド、お菓子や食品などの小売業、商売を行う企業において、差別化戦略は考えなければ生き残れない状況です。

この記事を読んでいる方は、これから開業するという方が多いと思いますが、この”差別化戦略”について、考えていますか?

今日はこの差別化戦略を考える上で、便利なフレームワークを一つご紹介します。

▼なんで差別化戦略が必要なの?

似たようなモノやサービス、お店が多くある状況で、お客様は”何で”あなたのお店を選ぶのでしょうか?

お客様が考える”何で”は時代の変化と共に、変わってきています。

製品を作れば売れる、お店を出せば人が来るという時代もありましたが、現代ではそうはいきません。

ネットの登場により、比較検討が容易になり、同じようなお店であれば、価格が安い、駅から近いという売値や家賃などの”カネ”の部分に左右されてしまいます。

カネの部分で判断されてしまう状態に陥ると、その先に待っているのは”価格競争”です。価格競争に陥ると、大手資本にはまず勝てません。

ですが、差別化戦略をしっかりと考えることで、”戦わずに勝つ”状態を作りやすくなるので、多くの企業や事業主は差別化を考えるべきでしょう。

▼差別化戦略の考え方~ポジショニングマップ~

差別化戦略といっても、いろいろな差別化の方法があります。

商品やサービスそのものが”世の中にない、珍しい”という差別化の方法もありますが、現代のお客様は”モノ”ではなく”コト=体験”に価値を感じ、お店を選んでいます。

そこでおすすめのフレームワークがポジショニングマップです。

ポジショニングマップは、縦軸と横軸の2軸で自社の立ち位置を考えるフレームワークです。

軸は”お客様が来店や購買を判断する要素”から選びます。

そして、2軸の観点から自社が1位を取れる新しい立ち位置(カテゴリ)を作り出すのか、または競合と戦うことで1位を取りに行くのかを考えます。

これから事業を立ち上げるフェーズでは、競合と戦うことはなるべく避ける必要があるため、マップの空白部分を狙いに行くことが定石です。

ここで明確な差別化戦略ができていれば、”戦わずして勝つ”ことが可能になります。

▼飲食店の事例

では、飲食店の差別化戦略を考えてみましょう。

今回は、横軸をカジュアルな雰囲気-リッチな雰囲気、縦軸を専門的-汎用的の2軸で見ていきます。

飲食店A
2022年4月開業予定
コンセプト:お酒もお料理も楽しめるお店

20210827_ポジショニングマップ


このように、もともとのコンセプトでは競合が多く、集客に苦労することが明白です。なので、コンセプトを空白部分に合わせて修正することで、差別化戦略を考えていきます。

もともとのコンセプトがカテゴリ分けできていないので、結果的に誰にも選ばれないお店になってしまう事が予想されます。

▼まとめ

今回は、ポジショニングマップを利用した差別化戦略の考え方を、飲食店の事例を交えながら解説しました。

差別化を考える上で、店舗側からの目線だけではなく、お客様の目線で考えることが重要です。

この記事を読んでいる方の中で、神戸/姫路/加古川/明石/高砂/東播/西播/三木/加東/加西のエリアで飲食店の開業をお考えの方は、個人事業主/法人へ融資の相談やテナント探しのお手伝いを約10年行っているアートワン住地へお気軽にご相談ください。



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