大学院での勉強の話。【vol.3】
毎日教材制作に追われているhrkです📚
さて、今学期も終盤に差し掛かってきました😲
ということで、今学期に受講した授業内容をまとめて紹介しようと思います!
【vol.1】、【vol.2】はこちらから!
1.韓国語マラギ(話すこと)教授法研究
現在進めている教材制作はこの授業の一環で行っています。
まず授業としては、教授が学位論文や学術論文をピックアップし、それを中心に講義が行われます。
授業は1コマ3時間なんですが、1時間半程度この論文を中心に講義が行われ、残りの1時間半で教材制作に関する内容を進めていきます。
わたしはこのプロジェクトで、小グループのリーダーかつ全体のリーダーになってしまいました。
まぁ・・・博士課程に行くための経験と思えば、多少の重労働はしますよね
(結果、多少じゃなくてかなりの重労働になったんですけどね)
①対象となる学習者のレベルと目的を考える
レベルは初級である1級~高級である6級まであり、今回は真ん中の3級に設定しました。
学習目的も、一般目的や特殊目的(学問、旅行、宣教師、移住、労働者)がありますが、一般目的向けに作ることにしました。
②扱う内容、テーマを考える
ここで決めるのは大まかなテーマと、どういう機能を使用した教材にするかの2つです。
「機能」は簡単にいうと「質問する、提案する、注文する、忠告する、描写する・・・」などで、自分の意思を状況に応じて適切な表現で、かつ効率的に伝えるためにも、この各機能に注目したマラギ教育が効果的だと言われています。
また韓国語教育に携わるうえで欠かせない、国立国語院が規定する「国際通用韓国語標準教育課程」というものがあるんですが、ここには各レベル別でどういう内容を教えるのが望ましいかが記載されています。
これを基に教材で扱うテーマや機能を選んでいきました。
③チームごとに毎週1課ずつ製作
②で決めたことを基に、各チームで1課ずつ(表紙、語彙&文法、聞き取り、練習問題2つ、活動2つ)作ります。
わたしのチームでは表紙&練習1つ&活動1つを担当する〇〇さん、みたいな感じで3人で役割分担をしました。
が、締切守らない人が1名・・・静かにキレた😄
④フィードバック&修正
授業時間に教授と受講生からのフィードバックを受けます。
そのフィードバックを反映させた修正本がわたしの元に届くので、わたしはそれを夜な夜な統合していきます。
で、また次の週までに③をして、④の段階・・・これを繰り返します。
フォント、文字サイズ、改行の幅、図形や写真のサイズなどの統一がマジで時間かかりました。夜中4時までやることもしばしば。
⑤その他ページの検討
表紙、目次、構成表、「はじめに」の文章、付録ページ(聞き取りスクリプト、模範解答、索引)を誰が担当するか決めました。
「はじめに」は別の学生、索引も別学生、残りすべてわたしです🙂草
⑥聞き取り音声の録音
これは仲良しトルコ人の友達と私でそれぞれ男性役、女性役のネイティブ話者を探して録音に協力してもらいました。
今はその音声を編集中です・・・。
残るは、「はじめに」の文章と索引とこの音声データをQRコードにして貼り付ければ・・・完成です・・・!!!!!
2.韓国語教育参観及び実習
字の通りですね、語学堂での授業を参観させてもらうのと、模擬授業を行う授業です。
韓国語教員資格を取得するには、授業参観への参加と模擬授業が必須となります。
語学堂は1日4時間授業なんですが、そのうち2時間ないし3時間教室にお邪魔して授業の様子を観察、それをレポートにして提出、これを4日間します。
レポートは2種類あって、1つは指導案形式で授業内容を分析すること、もう1つは報告書形式で指導案の内容をもっと簡潔にして良い点・悪い点についても言及します。
指導案は毎回だいたい10ページを超えるので、書くのにも数時間かかっていましたね・・・
でもこの経験のおかげで、こういう教え方をすれば生徒たちはこうやってついてくるし楽しく授業受けられる、反面こういう授業をしたら生徒たちはついてこれないし、聞いてるこっちも気分悪いので絶対この教え方はやめようというのを知れました。
この参観を4日間行った後に、今度は自分たちが模擬授業を行います。
模擬授業に関しては大学によって語学堂で語学堂生を対象に行う場合と、授業内で同期を対象に行う場合があります。
資格取得には模擬授業が必須ですが、どちらを対象にして行うかは大学の選択によります。
模擬授業も本当は2回する必要があるそうですが、わたしたちは1回のみ、ただし教案は異なる文法で計2部提出する必要がありました。
これがまた時間かかるんです・・・
模擬授業で扱う文法は、授業参観の際に扱っていた文法から自由に選べました。
なのでわたしは「-(으)세요/-지 마세요」と「-(으)로」の2つを選んで、実際の模擬授業は「-(으)세요/-지 마세요」で行いました。
模擬授業当日、わたしは2番目で少し緊張していたんですが、不思議なもので、教壇に立ってからは緊張が完全に消えました。
日本でもグループレッスンしてましたし、なんか「講師スイッチ」みたいなのがあるんですよね・・・
授業さえ始まってしまえば緊張もどっかいって、「一緒に楽しむぞ~~~!!!!!わかりやすく伝えるぞ~~~!!!!!」という気持ちになります。
模擬授業終了後、教授も同期も「すぐ語学堂で授業できるね!!全く同じ!!!!!」と言ってくれました。うれしい。
この時もらったフィードバックを反映した指導案が期末テストの代わりになります。
3.韓国語教育論文講読
「講読」とは言いますが、端的に言えば自分の修士論文を作るだけなので、授業というかなんというか。
はじめの1カ月は先輩の修論について教授がみんなの前で「もっとこうしよう、これはだめ却下、これも追加しよう、これは引用している論文変える必要ある」等々、細かくフィードバックしていきます。
1回の授業で3人程度、ひとりあたり30分程度時間を取って説明してくれます。
先輩たちへのフィードバックウィークが終わったら、今度は自分たちの番です。
修正する部分はありますが、他の学生に比べて修正点が少なかったので、まぁ・・・現状ある程度良い感じに書けてるんかなと少し自信になりました。
自分たちのフィードバックも終わると、それ以降は授業に行くこともなく「あとは自分で論文書いて、学期末に途中経過確認するね~」とゆるゆるモードです(笑)
今度12日(木)に教授との面談があるので、それまでに3.2章を完成させねばなりません。
+指導案にフィードバック反映
+教材完成させる
んーーーーーやることたくさん!(笑)
4.まとめ
大学院も3学期目になると、授業数も減り、学校に行く日も少なくなりました。
入学したのがついこないだのような感じがしますが、あっという間に1年半。
少しずつ卒業に近づいてますね。
1つ前の記事でもお伝えした通り、2025年秋入学を目指し博士課程に出願することを決めたのでその準備も進めていかねばなりません。
今月もたくさん泣いたし病んだし不機嫌やったし傷ついたけど、この先もきっとそうなるでしょう。
でも、今自分がいるこの場所は、過去の自分が「絶対行きたい」と思っていた環境であることを忘れずにいたい。
괜찮아 잘 될 거야. 너에겐 눈부신 미래가 있어.
여러분의 앞길도 더더욱 빛나길 바라며…🌻
hrk.