イメージを形に
10月に入り、朝晩急に涼しくなりました。
本科生徒さんは着物制作に向けて、本格的に動き出しています。
アルスシムラでの作品制作は、まずどんなものを作りたいか、イメージするところから始めてもらっています。
イメージは、
色や染料、風景など、見えるものから広げることもあれば、
ご自身の人生や、これまで考えてきた想いなど、抽象的な、形が見えないものからふくらませることもあり、生徒さんそれぞれです。
イメージが固まってきたら、ひな形という型にはめ込んで絵を描き、ことば化して、より具体化していきます。
ここからは目に見える色やかたちが必要になるため、人によって、
すんなりまとまることもあれば、思うように落ち着かずに難航することもあります。
そうして準備をしながらも、実際に糸を染めて機にかけ織り始めてみたら、先に想像して考えていたデザインとは違うほうがよかった、という場合もあります。
そんな時は柔軟に変更します。
それでも、変更する時に核になるのは、最初に思い描いたイメージです。
イメージの力はどんな時でも力強く、私たちを支えてくれます。