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【色弱】色を区別出来ない世界


ポケモンsvナンジャモ

突然ですが皆さん、上記のキャラクターの髪、何色に見えますか?

大半は「水色とピンク(差異はあれど少なくとも2色以上)」と答えると思います。一方で、私を含めた約5%の「色覚異常」を持つ人間は「灰色(?)」と答えます。(?)を付けたのは、もはや何色なのかすら分からないからです。白、灰色、ピンク、水色、いずれにも当てはまるようで全て当てはまらないような謎の色です。ただ1つだけ確実に言えることは

1色にしか見えていないということです。


という訳で今回は

「色覚異常が日常生活に与える影響」

についてお話していこうと思います。


▫色覚異常って何?  

そもそも「色弱」もとい「色覚異常」ってなんやねーんという方に簡単に説明すると、「視細胞の異常が原因で色の"区別"が付きづらくなっている症状」のことを言います。

「色盲とはすべてが白黒に見える状態」と思っている人が多いようですが、それは「色盲」という表現から生まれた誤解です。このため日本眼科学会では「色盲」という用語をすべて廃止しました。色覚に異常があっても区別のつきにくい色があるだけで、目に写る風景はカラーの映像です。

出典:三和化学研究所


図工や美術の時間に「この子、不思議な色使いをするなぁ~」と思った経験がある人もいるのではないでしょうか。感性や好みの問題もあるので一概には言えないのですが、見えている世界そのものが異なっていることがその原因となっている場合があるのです。

昔は学校で色覚検査が行われていたのですが、差別の防止と生活で困ることが少ないことを理由に2003年の学校保健法の改定で検査が必須ではなくなりました。つまり、日常生活のふとした場面で自分が色弱であることを知り、ショックを受ける人が増えたとかなんとか。

今まではそんなに困ってないし個性の1つとは思いつつも、振り返ってみると「あれ、案外不便じゃね」と感じることが多かったので記事にさせて頂きました。

▫自分が色弱だと気づいた経緯

小学生の頃サッカークラブに所属していた私はその中で少人数の2チームに別れての実践練習を行いました。全員同じユニフォームを着ているので味方と敵で異なる色のビブスを着用して区別します。事件はここで起こりました。味方が黄色、相手が黄緑色のビブスを着用しての練習の際、味方にパスしたつもりがビブスの色を見間違えまさかの敵にパスをする大失態。

その後の休憩時間にて、

私「マジで色紛らわしすぎだろ😠」

友人「いやいや、全然色違うだろwww」

とまさかの一蹴。その後も日光の反射とユニフォームが緑系統であることが拍車をかけ、敵と味方を見間違えることが自分だけ続いたのでもしや自分の見えている視界が違うのではと思い眼科で調べた結果、色弱。以後は色を判別しやすいビブスに変えてもらって何とか解決したといった具合です。

昔から目をつぶっている間は世界が消えていたり、実は色が全員違って見えているのではないか………と妄想していたところ、半ば現実に。

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黄色のビブス
黄緑色のビブス

近くで比べてみると分かりやすいですが、正直プレイ中に判別するのは難しい。


▫そしてついに事故る。

中学生になった私はその日珍しく遅刻をかまして大慌て。急いで自転車に乗り猛ダッシュ。普段から信号機は色ではなく位置で判別しているので、信号機の一部が障害物で隠れていると赤なのか青なのか分からない場合がある為普段は必ず停止して確認してから渡るのですが、歩行者用信号の一部が木で隠れているのと、マスク+メガネで若干視界が曇っていたことが災いし、赤を青と見間違えそのまま衝突。

たまたま大事には至らなかったものの、相手には多大な迷惑をかけてしまう羽目に。(見るべき信号が違うのはナイショ)


参考画像

色だけで見分けようとすると
10回に1回くらいは間違える


▫色弱あるある日常編

ここからは日常生活にどのような影響を与えるのかをざっくりご紹介。例を挙げるとキリがなくなってしまうので、有名どころを。

①モノクロ黒板

赤と白のチョークが同じに見えるため、板書の何が重要なのか分かりずらい。

②趣向がレアになる

肉を焼く際、色の変化が分からないので生で食べてしまうことも。

③地下鉄、複雑すぎる

路線図の色分けが意味をなさず、ぐちゃぐちゃに見える。

④グラフ読めない

同系統の色で統一された帯グラフの読み取りが不可能。最悪1色に見える。

⑤補正レンズ高い

色弱なら1度は憧れる彩り溢れる世界。専用レンズの値段は5桁がザラ。中には10万円を超えるものも。

⑥花火、ただの炎色反応

雰囲気で楽しむが、肝心の花火は謎色。


さて、ここまではさほど不便に感じないかもしれません。というのも、色弱はゲーム内で真骨頂を発揮します。近年、色を用いるゲームでは「色覚補助モード」が搭載されることが多くハンデは0になりつつありますが、頭を悩ます場面を実体験を元にご紹介。


▫色弱あるあるゲーム編


①パズルゲーム

最もハンデが大きくなるゲームジャンル。色の判別に時間がかかるため、組むスピードが落ちる。中には似た色が多すぎて続行不能なものも。

赤と緑、青と紫の判別に難あり

②fpsゲーム

背景と敵が同系統の色だと保護色となって見逃すことがある。アイテムのテクスチャが同じで色のみ異なるものはほぼアウト。

③アクションゲーム

デフォルメされたマリオとルイージを色で判別出来ず、ゲーム進行不能に。普通のキノコと1upキノコも見分けづらい。

④対戦ゲーム

1Pカラーと2Pカラーが似ていると、同キャラ対決で詰む。自滅多発。

⑤RPGゲーム

俗に言う「色違い」を判別出来ないことがある。マンムーがその例。

⑥音楽ゲーム

シンプルに見ずらい。最悪譜面暗記。

⑦レースゲーム

赤コウラと緑コウラの判別が厳しい。
よく分からないまま投げるしかない。

⑧Minecraft

鉱石(アプデ前)、色ガラス、防具あたりが見ずらい。村人の服色も同様。


まとめ

やんややんや言ってきましたが、色覚異常は自分の個性として認めている人が多い印象で、そこまで気にする程のものでは無いのかなと思います。この記事を読んで少しでも色覚異常に対するイメージを持てたのなら幸いです。もし周りに私と同じような人がいるのなら、お肉を焼いて食べる時は生で食べてないか見てあげて下さい(笑)


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