女子チームの取扱説明書
会社では、20代中心の若い女の子が8名集結している女子高のようなチームのリーダーをしていました。
そんなチームとももうすぐお別れ。
3月末で今の会社を退職予定です。
選ばれた形のリーダーではなく、環境要因でやらざるを得なかった状況なので、マネジメントのことなんて分かりゃしないし、向いてもいないのですが……
「1つのプロジェクトを、このメンバーを率いて回していくためにはどうしたらいいだろう?」
と悩み、奮闘し、試行錯誤しながら走り続ける日々でした。
こんなに女子に囲まれるのは、私の人生においてなかなかインパクトのある経験だったなと(笑)
女子が集まると生まれる謎のオーラがすごいんだよねw
私もその一員でありながら、立場上、その圧に圧倒され、頭を抱えることもしばしば……
それでもみんなの事が可愛くて、心の中では我が子だか、教え子だかのような気持ちで愛でていた。
みんなにとって良いチームになるにはどうしたら良いのか?について、ずっと考えてきました。
何だろうね?この愛は。
長女気質みたいなものでしょうかね?
まぁーそんな愛ではどうにもならないことのほうが多くて、まとめ役として未熟な私の下にいたメンバーもきっと大層苦労した事と思います。
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前置きが長くなりましたが。
このnoteでは、そんな私のフィルターを通して見えてきた「女子チームの取扱説明書」をまとめました。
西野カナばりに。
私自身もこれに当てはまる「女子」だなぁと、冷めた頭で自分を客観視することが多かったです。
女子って難しい。複雑。面倒くさい。
取り扱う側の私だけじゃなく、メンバーさえも言っていた。
女の子自身も女子の複雑さに困っていることが多いのだと思います。
先に結論を言ってしまうと、
女子をうまく取り扱うコツは、
「圧倒的共感力」
「モチベーションコントロール」
というのが私の解です。
この傾向さえ掴んでおけば、そこそこ分かり合えるんじゃないかと思ってる。
私の学びが、誰かの役に立てば幸いです。
特に女性部下を持つ男性に届いてほしい〜
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◾︎女子チームの取扱説明書
①とにかく共感してあげる
女子は「この人は自分のことを理解してくれている」と感じられると安心できる生き物のよう。
怠ると「私の状況、全然わかってくれない!こんな大変なのに!」と不満を持つと思うので、お気を付けください。
②できる限りメンバーの仕事や状況を把握する
メンバーがどんな状況に晒されてるのか、なるべく把握してあげることで信頼が高まる。
ただ、人数も多くなると実際には細かい部分まで見きれないのは仕方ないので……
困りごとを相談されたら、結論を求めるよりもプロセスも含めてじっくり聞いて、理解してあげてほしい。
でも女子って全部分かってほしいから、伝える労力が大きすぎる相手には相談もしないのですよね。
10言えば100伝わる、ツーカーの関係を求めている。(ツーカーって死語?)
だから頼られるためには、日頃からキャッチアップして、理解しておかないといけないのだと思う。※これも共感力
③困ったときにすぐ声をかけられる場所にいる
「いつでも相談して」と言っても、物理的な距離があると相談ができない。
助けてほしい人がそばにいないことって意外とストレス要因として大きい。
私自身が近くに頼れる人や相談できる人が誰もいなくて大変だったから、みんなにはその思いをさせないようリモートで仕事することは避け、毎日みんなと同じ島の席にいるのが良いかなと思っていた。
潜在的に女子には「私たちを近くで見てて!知ってて!」という心理が共通してあるように思う。※これも共感力
④悩みや不満を溜め込むので、こちらから定期的に話を聞く機会を設ける
個人の悩みの他、同世代の女子が集まるとメンバー間に対するエトセトラ(濁してる笑)の感情を持つ場合も多いので、吐き出す機会を作る。
月1、2で全員と1on1するようにしてみた。
※これも共感力
また、裏で渦巻く個々の思いが負の方向に作用しがちなのでw円滑に回っているかの定期チェックとしても有効。
⑤民主主義を尊重できる意思決定者が必要
女子は民主主義が強く、空気読んで全員の同意を求めがち。女子だけで議論をすると、気を遣いあって物事が決まらない。
共感力(爆)
トップダウンは嫌う傾向にあるが、意思決定者が明確にいないとグダグダ。
⑥良いところを褒めて、認めてあげる
女子に限る話か分かりませんが、良いとこを褒めたり、「◯◯ちゃんはこれが得意だよね」ってことを意識的に伝えるようにも心掛けてみてました。
「褒める」もまた、共感・理解の表現の一つで、「私のこと見ててくれてるんだ」の安心に繋がるのだと思います。
⑦男性と比べると自己成長に対するモチベーションは低め。負荷は避ける。
一生働いていくつもりで仕事をしている男性と、子育てとの両立でバランスをとりながら仕事をしていく未来を想像している女性とでは、やっぱり仕事に対するスタンスは違う場合が多いと思うんです。
相対的に多いというだけで、私自身、しゃかりき働く生粋のワーカーホリックタイプなので、その類ではないのですが。
ワークライフバランス派と、ワークアズライフ派のギャップは、頭では理解しながらも、行動に落とし込むのは難しかった。
2年前までは、下の子にも早く成長してほしい一心で、出来て欲しいことを自分と同じレベルまで求めすぎてしまった結果、自信をなくして(キツくて)辞めてしまう子も2人くらいいた。
それはすごくショックだったし、
部下や後輩との付き合い方を変えなきゃいけないと思ったきっかけだった。
改善の1つは、あまり私が死ぬほど働いてちゃいけないと言う事。
心にもゆとりを持って、なるべくなら早く帰ること。
もう1つ意識していたのは、チームの体制を
「みんなの負荷を下げるために」
「みんなが帰りやすい、休みやすいように」
の方向性で改善していくこと。
あと、ついやってしまいがちなNG行動が、
「あなたのステップアップのために、この仕事をしてほしい」
というやつ。
私みたいな社畜が言われたら気合いの入るオファーなもんで、つい良かれと思って言いたくなってしまうんだけど、女子にはあまり刺さらない。
女子は「辛くない程度の成長機会」までしか受け付けない (場合が多い)。
⑧好きなこと、得意なことを仕事にできる機会を与える
ビジネスパーソンとしての成長がモチベーションに繋がらない場合、どうすればバリューを発揮してくれるのか?
私とは働くスタンスが違う女子たちを観察してきて感じたのは、
「自分の好きなこと、得意なことが出来ているか?が大事なんだなぁ」という気付き。
「私、こういうタイプなんで、こういう仕事は向いてない(or 向いてる)」
「もっとこういうことやっていきたいけど、どうしたらできるのか?」
とか、仕事を選びがち。
これは女子の傾向なのか、ただ私の周りの子に限っての傾向なのか……
みんな好きな仕事や得意なポジションに配置できたら苦労しないわ
と思いながら、みんなの自己主張を真正面から受け止めてしまうと、ハチャメチャで、なかなか疲弊した(笑)ここは共感力の高さが自分を追い詰めることになった。
仕事だからそんな言葉に振り回される必要もないのだけど、でもチームのパワーを最大化する……というか、女子チームを平和に回していくため(爆)に、意外と無視できない女子の傾向に感じて。
なるべくそれぞれの意向に近い仕事ができるフォーメーションを考えてみたりした。
気ぃ遣う。
上からしたら、そんな主張より、仕事を頑張ってる人にチャンスを与えたいんじゃないかと思うんだけどな。
やりたい事やるには、目の前の仕事のクオリティを圧倒的にあげることに全力を尽くせっ!って思う派。
私のこの体育会系マインドは人にはなかなか強要できないw
◾︎おまけ
女子マネジメントに悩む人におすすめ3選です。
①かほこママのVoicy
②起業家 小室淑恵さんの「チーム術」
「なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか-6時に帰る-チーム術-」
③元AKB総監督 たかみな先生wの言葉
AKB48総監督・高橋みなみが説く、リーダーの条件!「嫌われる勇気を持てますか?」(卒業記念特別インタビュー)
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この8ヶ条は、私の後任となる男性上司に引継ぎ書の1つとして渡しましたw
「大切なメンバーのこと、よろしくお願いします。みんなの乙女心を理解してあげてください。」の意味を込めて。
(これも共感性を強いる女子行動)
これだけ女子のことは学んだけど、次に転職する先は女子だらけじゃないところにしたいな!と思ってる。
いただいたサポートは他の方へのサポートに回しています。良い循環が生まれますように。