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NICUに行くことになった赤ちゃん👶🏻


産後入院生活3日目のこと。

妹が面会に来てくれて、2人で赤ちゃんの様子を見ながら「可愛いね〜」と和気藹々と話していたら、看護師さんに声をかけられました。

「小児科の先生がちょっとお話があるみたいで、面会終わったらお時間いいですか?」と。


急に言われてちょっとびっくりしたけど、妹が来てくれて嬉しい気持ちでテンションあがってたし、そんな深刻そうな感じでもなかったからあまり深く考えてはいませんでした。

入院中に仲良くなった同じ病室の方で、同じように小児科の先生から呼び出されたけど「新生児黄疸」ていうよくある症状だったから全然心配してないって話も聞いてて、「わたしもそれかな〜」くらいの感じでした。


妹が帰って、診察室に行くように言われたのでむかうと、小児科の先生と助産師さんがいました。

そして、「新生児に聴覚検査をする意味」とか「どういう聴覚検査をしているか」とか丁寧な説明がはじまり、「あ、新生児黄疸じゃないんだ…聴覚に異常があったんだ…」って察しました。


「新生児聴覚スクリーニング検査」という検査で、右耳は問題なしでパスだけど、左耳が2回検査して2回ともリファー(要再検査)という結果になったとのことでした。

驚きとショックで泣きそうになったけど、必死に涙をこらえて、冷静に説明を聞きました。


「新生児聴覚スクリーニング検査」は、寝ている赤ちゃんの耳に片方ずつ機械をつけて小さな音を流し、それに対する脳波の反応から聴こえにくさがないかどうかを調べる検査だそうです。

生まれたばかりで羊水が詰まっていて聴こえにくい場合もあるそうで、1ヶ月健診時にもう一度同じ検査をしてもらうことになりました。

その前に、他に聴こえにくさに影響している原因がないかどうか調べるため、ひと晩NICUに入院して脳や心臓の超音波検査と、「サイトメガロウイルス」というものに感染していないか尿検査する採尿をするとのことでした。

「サイトメガロウイルス」というのに胎内感染していた場合、脳や心臓になんらかの影響が出たり、難聴になる場合もあるそうです。


サイトメガロウイルスは、乳幼児の唾液や排泄物などから妊婦さんにうつると赤ちゃんに胎内感染することがあるらしく、「予防のためきょうだいがいるご家庭の方や保育園などで働く方は特に注意する」とネットに書かれていました。

それを見て、「もしこれでうつってたらわたしのせいだ」と思い、病室に移動してから涙が止まらなくなりました。


落ち着いてからNICUに赤ちゃんを送りに行って、入院手続きをしました。

「手続き終わるまで抱っこしてて良いですよ」と看護師さんが言ってくれたんですが、抱っこしたら堪えてる涙が溢れそうで、すやすや寝ている赤ちゃんをじっと見守るので精一杯でした。


その後ダンさんに電話して、このことを報告。

いつも冷静なダンさんも、電話のむこうで少し涙ぐんでいる様子でした。

「ぜんぶひとりで聞かなきゃいけないの、つらかったよね、ごめんね。」
「みな子さんのからだもまだ完全に回復してないんだから、考えすぎずにゆっくり休む時間とってね」
と、わたしのことも一生懸命気遣ってくれて嬉しかったです。

「まだ検査してみないとわからないことばっかりだから、ひとつひとついっしょに乗り越えて育てていこう」って話すことができました。

夫として、そして父として、家族のことを考えてくれているのがすごくすごく伝わって、改めてダンさんと家族になれてよかったと思いました。


この日の夜は、いつもなら授乳の時間も赤ちゃんがいないので、また涙を堪えながら搾乳しました。

たったひと晩なのに、すごくすごくつらくて寂しかったです。


脳と心臓の超音波検査の結果は、翌日すぐに小児科の先生が直接伝えに来てくれました。

結果は異常なし。本当にほっとしました。

サイトメガロウイルス感染症を調べる尿検査の結果は、3週間くらいしないとわからないらしく、まだ完全に安心できた訳ではありません。

1ヶ月健診までにはすべてわかると思うので、なんでもないことを願いつつ、赤ちゃんにとって一番良い選択肢をその都度考えていけるよう、夫婦で協力していきたいと思っています。


総合病院に入院していたおかげで、検査のための入院もすぐに対応してもらえて、今わかることはすべてすぐに教えてもらえたことは本当によかったです。


この記事を書きながらも、いろんなことを思い出したり不安になって涙が止まりませんでした。

でも、泣いてばっかりじゃダメ!
赤ちゃんをしっかり守っていく強いママにならなくちゃ!!

経過については、また新しいことがわかり次第、noteに書きたいと思います。


それではまた。


みな子

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