カサンドラ症候群という被害者のポジションで居たい人
常に被害者ポジションで居たい人
私はこんなに大変な思いをしてきたの
〇〇のせいでこんなに悲しいの
私の環境、かわいそうでしょ
というふうに、被害者であることをアピールしてくる人はいませんか。
そして、あなたはやってしまっていませんか。
常に愚痴を言っていたり、また、愚痴を言ううちに
「私の方がかわいそうだ!」と被害者マウントを取り始めたり、、、
なぜこういうことをしてしまうのかという仕組みと、
そこから抜けないとどうなるのか、抜けるにはどうしたら良いのか
を解説していきたいと思います。
なぜ被害者で居たいのか
被害者で居ることのメリットを利用することに味を占めているからです。
どういうことかというと、
過去の被害者経験で何らかの良いことがあり、それが成功体験となり、
同じような気持ち良い思いをするために
また被害者ポジションに立とうとしてしまうのです。
涙を見せることによって相手をコントロールできた経験があると、
その気持ちよさと、その方法のお手軽さを利用して、
同じ手を使って相手をコントロールしようとする人がいます。
被害者で居ることのメリットとは
優しくしてもらえます。だって被害者だから。
助けてもらえます。だって被害者だから。
少しのわがままは許されます。だって被害者だから。
特別扱いをしてもらえます。だって被害者だから。
そして、自分に被害を与えた相手に対して
自分が苦しむ姿を見せつけることによって、相手に復讐ができます。
・・・と、本人は思っています。
でもね、「自分が傷つけられているから自分も傷つけて良い」では、無い。
それを続けているとどうなるのか
ずっと、被害者で辛くて不幸な自分のままです。
「不幸な自分」で居続けるので、当然幸せにはなれません。
自分から自分のかわいそうポイントを探しては周りにアピールをします。
無意識のうちに「かわいそうな自分」になろうとします。
かわいそうな自分をアピールし、相手をコントロールし、
一時的な気持ちよさを味わう。
それと引き換えに、幸せになる道を失う。
一生不幸を探し続ける人生になるのです。
そこから抜けるには
自分の人生は自分のものだと認識する。
かわいそうだったのは過去の自分であり、
今そして未来は自分で切り拓けると認識する。
その怒りは果たして今の怒りなのかと自分に問いかける。
実は過去の怒りを投影しているだけだということに気が付けるかどうか。
被害者ポジション、楽なんですよね。
自分の非を改善できなくても、ちょっと言いすぎてしまっても、
「だって被害者の私は無力なんだもん仕方ないよね」という逃げ道がある。
いつまでもそれを続けていると自分の幸せな未来が遠ざかることを自覚し、
責任転嫁して逃げようとしている自分に気づくことで、
意識的に「自分は被害者ではない」と前向きに進むことが必要です。
カサンドラという被害者ポジションを手放す
あなたがつらい思いをしたことは確かです。
でも、それによって「大変だったね」と言ってもらえた経験を
成功体験にして積み重ねないでください。
必要以上に被害者ポイントを探して不幸アピールをし続けないでください。
それらは、あなたを幸せから遠ざけてしまいます。
あなたは被害者かもしれない、でも一生被害者で居続ける必要はない。
自分の人生は自分で選んで自分で責任を取るもの。
誰かのせいにしている暇はない。
少しでも『そういう部分もあったかもしれないな』と思えた人は、
今日から幸せに向かって動くことができます。
1人でも多くのカサンドラさんが、前に進めますように。
幸せになれますように。