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絶景パトロール


引っ越して4日目。

自宅にはまだ椅子もなければWi-Fiもありません。

そのような環境でもそれなりに楽しく過ごすことはできるのですが、流石に長時間PC に向かうと腰が痛くなってきます。
そこで、作業のしやすい環境を求めて管理棟のワーキングスペースに行くことにしました。

ここなら机も椅子も高速の安定したWi-Fiもあり、快適に過ごせます。

自宅から管理棟までは歩いて3分ほどなのですが、今日はたどり着くのに15分もかかってしまいました。

というのも、氷点下から脱した外の景色が楽しくて、ついカメラを向けたくなってしまったからなのです。




摂氏・華氏



数日前から続いていた氷雨暴風警報は既に解除されたものの、14時現在気温は2℃で、本日の最高気温となっています。

前日の夜はしっかりとした雨が、そしてこれを書いている現在も霧雨が降り続いています。

道路の凍結はないものの、積もった雪や氷柱つららがまだあちこちにへばりついていました。

ちなみに、氷点下と言っていますが、
我々が「氷点下」という時、それは0℃を融点としているのでわかりやすいですが、こちらでは温度の単位が日本とは異なるため、わかりにくいのです。

華氏では32℉が氷の融点で・・・(ややこしいので割愛)

華氏表示、あぁややこしい・・・

いつも見慣れた摂氏 ℃


華氏 ℉
30引いて2で割るとほぼ摂氏



氷点下を脱した現在の街をパトロールしてきましたので、続報としてご報告いたします。 


見たことのない光景


刈り取った直後の藁のようなの植物の断面
綺麗だなぁ
あちこちの植物の枝にもつららが
かなり強固なつらら
?!
重力に逆らってる?
見上げてみると
!!!!
枝の先まですっかり氷で包まれている
くっきり
こんな光景見たことないかも
透明度の高い氷が
枝を包み込む
小さな実も
くるりんと
キラキラと水滴のように見えるのも
全部氷
まるで氷にコーティングされているような
雫のような氷も
紅葉後の葉も
緑の葉も
垂れ下がりつららのように
キラキラしてとても美しい


北海道生まれの私にとっては、つららは見慣れたものです。

でも、こんな状態のつららをこれまで見たことあったでしようか??

そもそも見慣れていたら、こんなに不思議な気持ちになるはずもなく・・・

駐車している車にもつららがごっそり。
二日ほどでこんな氷り方するのでしょうか・・・

この時もシトシトと雨が降り続いていて、体感温度は前日ほど冷えていませんでした。

本来ならば、降ってきた雨で枝の氷が融けてしまってもおかしくないでしょう。

それなのに、まだ氷が残っているこの状況が不思議でたまりませんでした。

珍しい気象現象


調べてみるとこれは雨氷うひょうというもののようです。

雨氷(うひょう)
0℃以下でも凍っていない過冷却状態の雨(着氷性の雨)が地面や木などの物体に付着することをきっかけに凍って形成される硬く透明な氷のこと。着氷現象の一種でもある。
着氷性の雨が発生する条件として、地上気温は0℃からマイナス数℃の狭い範囲に限られ、上空に適度な厚みの逆転層が存在することが必要である。ごくありふれた現象である雨や雪と比べて、雨氷は目にする機会が少なく、発生頻度も低いため、珍しい気象現象とされている。雨氷が物体に付着すると、独特の景色が現れる。木々に付着した雨氷は、透明な氷の層を形成し、光が当たるとガラスのように光り輝く。
Wikipediaより引用
ウェザーニュースより引用(記事にリンクします)


解説もかなり面白い内容ですので、ご興味ある方はリンクから飛んでじっくり読んでみてください。


日本でも時折見られるとのことですが、条件が揃わないと出現しないかなり珍しい気象現象のようです。

どうりで一部地域では停電が発生するなどの被害や、道路がおかしな凍結をしていたわけですね・・・ 

こちらへ来たばかりの私たちは「アメリカだから・・・」と、単にインフラの脆弱性によるものと考えたのですが、それは間違っていたのかもしれません。
(たぶん・・・)
お詫びして訂正いたします。

明日は気温が上昇する予報のため、この景色も跡形もなく消えてしまうのでしょう。

自然現象が創り上げる奇跡のようなアートを存分に楽しませてもらいました。

以上、現場から絶景パトロール報告でした。


本日もご覧いただきありがとうございました。

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