自分の「好き」をおとしめない
物語の世界観を香りでデザインする「読むアロマ」
「そもそも物語とアロマをつなげる発想ってどうやって生まれたのですか?」というご質問をよくいただきます。
「昔から読書が好きで、本屋さんが好きで、それとアロマをつなげたところからスタートしました」というのが回答のひとつ。
「物語を香りでどう表現するのか?」
「本屋さんのどんなところが好きなのか?」
などなど、説明には実はいろいろあって、それを分かりやすくお伝えする方法はいまだ試行錯誤中です。
この説明をするなかでポイントである「読書が好き」というのをためらった時期がありました。
「読書好き」「本好き」というと、1か月に何十冊も読み、あらゆるジャンル、作家さんに精通してると思われがちと気づいたからです。
アロマ書房の棚を置かせてもらっているシェア型の本屋さんBOOKSHOPTRAVELLER
一箱店主のみなさんは、本周辺のプロアマ問わず集まっているので、本についての熱量が高く、「わたしなんか」とついつい言いがちに。
でも、あるとき思ったのです。
「私の“好き”をだれかや何かと比べなくていいんだ」と。
例え、読む量が少なくたって、遅かったって、本を読む楽しさや夢中になる気持ちに嘘偽りはない。
これまで出会ったたくさんの作品から、知恵や勇気、励ましをもらってどれだけ感謝していることか。
わたしの「読書が好き」はわたしの本当。
それから引け目を感じることなく素直に言えるようになりました。
そして実際、一口に「趣味は読書」と言っても、推理小説、恋愛物、歴史など好きなジャンルによって読むものが変わるので簡単にくくれなかったりするのです。
自分の「好き」をおとしめない。
自分の「好き」を自分が一番大事にする。
そういう在り方で、これからも本や香りと向き合っていこうと思います。
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