本と植物のある場所にいたい
最近思っている「将来こうありたいな」というイメージがあります。
それは、本と植物と、願わくば犬と一緒に日々を暮らすというもの。
「言葉×香り」をテーマに、アロマセラピーや本屋さんを仕事の場にしているのですから、別に目新しい発見でもなく、「まあ、そうだよね」と言ってしまえばそれまでなんだけど(笑)
すでに目の前にある本と植物(アロマ)の組み合わせ。
それが今一度、自分にとって新しいものに感じた気づきがありました。
きっかけは、ハマっているポッドキャスト番組COTENRADIO
番組に刺激を受けてアロマセラピーの歴史をもう一度見直していてはたと気づいたのです。
昔の修道院や寺社などはこのふたつを育む重要な場所だった
洋の東西を問わず、書物や薬草の知識を蓄え、「生きること」の受け皿となったところ。
ハーブ療法の母、中世の修道女ヒルデガルド・フォン・ビンケンや世界最古の薬局サンタ・マリア・ノヴェッラはあまりにも有名ですし、日本でも、仏教とともに生薬や香料の知識が伝えられました。
世界遺産のザンクト・ガレン修道院の付属図書館の入り口には「魂の病院」という意味のプレートが掲げられているとか。
その壮麗な空間におさめられているのは人類の英知。
書物のなかの「知識」は、まさに宝物なのですね。
本と植物。
仕事でもプライベートでもこのふたつがそばにあったら心強く、そして安らぐような気持ちになる。
そして、それをきっかけに人々が集うような場をつくれたら、なんてふわっと夢見たり・・・
実は、これにはもうひとつおまけがありまして。
精油を使ったイメージワークアロマアナリーゼ
12本の基本精油のなかから好きな香りを3本選び、質問に答えながらそのイメージを言葉にしていくセッションです。
香りは感情や記憶を司る場所に瞬時につながるといわれ、言語化していない意識をアウトプットすることが目的になっています。
5年前、このアロマアナリーゼを始めて受けた時のイメージを今でもはっきり覚えています。その後、何回もセッションを受けているのですが、初回の3本だけはずっと忘れません。
1本目、サイプレス。森のなかを探索する青年。「まだ見つかっていないけど、ここに探しているものがある」と確信している。
2本目、ネロリ。図書室のような本に囲まれた部屋で熱心に読書している女の子。知ること、本を読むことが楽しくて仕方ない。
3本目、ミルラ。80歳をこえている哲学者。くつろいでいる横には大型犬。
その後、物語と香りを組み合わせた「読むアロマ」をスタートさせたのも偶然ではないはず。
答えは自分のなかにある。
それを見つけるのを本や植物が助けてくれる。
おもしろい、そしてとてもとてもうれしい。
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