こんにちは。
先日こちらの記事で、東洋医学の陰陽についてご紹介しました。
陰陽論とは、自然界は陰と陽で成り立っているという考え方を言いますが、これはアロマセラピーで使う精油にも同じことが言えます。
そこで今日は、精油の陰陽についてお伝えしたいと思います。
精油の陰陽について
精油の陰陽は、
植物の産地や、精油に含まれる成分などによって分けて考えられています。ただし必ず陰か陽のどちらかに分かれるということではなく、中立的に働く精油もあります。これは東洋医学全般において言える事かもしれませんが、絶対ではないということを念頭に置いておいてください。
それではまず精油の産地から見る陰陽についてご紹介しますね。
例えばイランイラン。イランイランはマダガスカルやレユニオン島などの熱帯地域でよく育つ植物です。私がよく行く植物園にもイランイランがありますが、この植物は「熱帯園コーナー」で栽培されています。精油の香りも南国をイメージさせてくれますよね^^
このような暑い場所でよく育つ植物は、冷ます性質を持っています。暑い地域に適応して生きていくには、自分が冷ます性質(=陰)を持っていないと、陽の気が強すぎてうまく育つことができません。それなので、暑い地域の植物は「陰」の要素を持つものが多いです。
逆に寒い地域の植物は「陽」の要素を持つものが多いです。厳しい寒さ(陰)の中で生き耐えていくには、自分は陽の性質を持っていないと寒さに負けてしまいますから、そういった地域で生きる植物は陽の気を多くもっています。
このように植物の育つ環境から陰陽を考えることができます。
この他の精油の陰陽の考え方として挙げられるのが、精油成分や薬理作用によるものです。
例えば、鎮静させたりリラックスをさせてくれるようなローズやジャーマンカモミール、ラベンダーなどは陰の性質を持ちますし、
身体を温めたり活発にさせてくれるようなジンジャーやタイム、ローズマリーなどは陽の性質を持つと考えることができます。
陰陽から精油を選ぶために
それでは陰陽から精油を選ぶ際には、どのようなことを基準とすれば良いのかをご紹介します。
陰陽論の記事の中で、身体の陰陽のバランスが崩れたときにみられる不調を以下のようにお伝えしました。
●身体の中の陰が不足した状態
(→相対的に陽が多い状態)
のぼせ、ほてり、熱がる、炎症、イライラ、落ち着かない、など
●身体の中の陽が不足した状態
(→相対的に陰が多い状態)
冷える、寒がる、疲労倦怠感、動きたくない、落ち込む、など
それなので、身体の陰が不足しているときには陰の性質を持つ精油を、
身体の陽が不足しているときには陽の性質を持つ精油を選ぶと良いでしょう。
のぼせや火照りの不調があるとき(陰が不足している)には陰の性質をもつラベンダーやローズを、
身体が冷えるとき(陽が不足しているとき)にはジンジャーやローズマリーなどの陽の性質をもつ精油を使う。
このように考えていくと、陰陽の観点から精油選びができるようになっていきます。
まとめ
精油の陰陽についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
自分の身体の陰陽バランスや季節、1日の中での陰陽の移り変わりがわかることで、
朝は陽が強まっていく時間帯だから、陽の精油を意識して使ってみよう!
とか、
なんだかイライラするから陰の精油を使おうかな^^
といったように、その目的に合う精油を選ぶことができるようになっていきます。
ぜひこのような観点から精油を見てみてくださいね。
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