Ariya Matsumoto (松本アリヤ)

お笑い。フリーのピン。ICUお笑い研究会OB。 小説。

Ariya Matsumoto (松本アリヤ)

お笑い。フリーのピン。ICUお笑い研究会OB。 小説。

マガジン

最近の記事

「ナミビアの砂漠」みた(ネタバレあり)

見てすぐにすごい!となる作品と、これはなんかすごいかもしれない(よくわからないけど)という作品があり、後者の方がより、見た人が決定的な変容をこうむることがある。なぜなら前者のすごさは見た人の価値基準やものさしのなかではかれるものにすぎないわけだが、後者はそのものさしではかれなかった作品、むしろものさしのほうが変更をせまられる作品ということになり、わたしにとって『ナミビアの砂漠』はまさしくそうした映画だった。 以下は主観的な文章で批評ではないしわたしは映画を一回しかみていない

    • 企画ライブ「ハルキ・ハルキ・ハルキ」有料配信

      こんにちは、 フリーのピンのお笑いをしている松本アリヤです。 企画ライブ「ハルキ・ハルキ・ハルキ」の映像(公演時間約75分)を販売します。 〈公演概要〉 村上春樹の作品を一、二作は読んでいる。あるいは雰囲気なら知っている。そんな人たちに向けたハルキがテーマのお笑い企画ライブ。 構成:洛田二十日 【日時】 2024年8月10日(土) 【会場】 高円寺ジュンジョー 【出演者】 谷口つばさ 冬の鬼 洛田二十日 大久保八億 リョーターナー田中 シマノ 松本アリヤ ご購入い

      ¥1,300
      • ピンネタ2本ライブ「モナド」有料配信

        こんにちは、 フリーのピンのお笑いをしている松本アリヤです。 ピン芸人2本ネタライブ「モナド」の映像(公演時間約60分)を販売します。 ピン芸人たちが賞レースにとらわれないネタをやっています。 〈公演概要〉 ピン芸人が、ピンネタ2本ずつを披露するライブ。 【日時】 2024年8月10日(土) 【会場】 高円寺ジュンジョー 【出演者】 グータン森山 谷口つばさ さとなかほがらか 大久保八億 村民代表南川 松本アリヤ (※鎌の出演はなくなりました。ご了承ください)

        ¥1,000
        • ライブ「ハルキ・ハルキ・ハルキ」について

          8月10日に行われるライブ「ハルキ・ハルキ・ハルキ」(@高円寺ジュンジョー)について書きます。 このライブはそもそもどういう成り立ちかというと、僕がライブ会場をえいや!とたくさん押さえた時期がありまして、押さえたはいいものの内容をどうしよう、という中、知り合いの洛田二十日さんの顔が、新千円札の北里柴三郎の3Dホログラムの部分に、ぼんやりと浮かんできたのであります。 (注:実際に浮かんできたのは4月ごろなので、時系列的に虚偽の発言) 洛田二十日さんプロフィールは以下に詳しい

        マガジン

        • ライブ配信動画
          4本
        • 日記
          1本
        • 日記でない
          5本
        • 詩のごときもの
          7本

        記事

          有料ライブ配信「happy hour2」(見切れ席ディスカウント価格)

          フリーのピンのお笑いをしている松本アリヤです。 僕と、僕が組んでいるユニット「ピカユーン」の新ネタライブ「happy hour2」の映像(公演時間約85分)を販売します。 当日の機材トラブルのため、見づらい映像になってしまっているので、相応の値段での販売とさせていただきます。 記事を購入いただきますと、有料部分に動画とパスワードが表示されます。 ※パスワードの他人への共有はおやめください ーーー 〈公演概要〉 松本アリヤがネタを3本、ピカユーンが2本、ゲストが1本ずつネタ

          ¥800

          有料ライブ配信「happy hour2」(見切れ席ディスカウント価格)

          ¥800

          有料ライブ配信「感情寄席」(2024/06/22)

          こんにちは。 6月に主催したライブ、「感情寄席」のライブ配信を致します。 記事を購入いただきますと、有料部分に動画とパスワードが表示されます。 ※パスワードの他人への共有はおやめください 【ライブ概要】 「感情寄席」 いろんな感情縛りのネタを披露するライブ。 今回の感情:「優しい」 2024年6月22日収録 〈出演者〉 村民代表南川 サルベース 谷口つばさ FAN 大豆デンキュー メシキラ グータン森山 破壊ありがとう 松本アリヤ

          ¥1,500

          有料ライブ配信「感情寄席」(2024/06/22)

          ¥1,500

          2023/10/19 崎山蒼志「くん」ライブ

          崎山蒼志くんのライブに行きました。 崎山「くん」とどうしても言ってしまう問題ってありますよね。 子役から見ている人を「くん」って呼んでしまうことと同じ現象で、なんもその人のこと知らんのに「くん」付けなの良くないよなあ、と思った僕は、今日から心の中では「崎山さん」と言う目線で見ることにしようと決め、ライブに臨みました。 結果、MCがかわいすぎて、「崎山くん」と呼ばざるを得ませんでした。 「くん」付け問題はここに収束です。全員悪びれず「くん」付けで構いません。(余談だが自分の両

          2023/10/19 崎山蒼志「くん」ライブ

          時間はまっすぐには進まない:フィクションの「非・線的な時間」(「ゴドーを待ちながら」をきっかけとして)

          「ゴドーを待ちながら」の時間の進みTBSラジオ「アフター6ジャンクション」のベケット「ゴドーを待ちながら」特集を聴いていて、「ゴドーを待ちながら」の時間の進み方がリニアでないという話があった。つまり、直線的でないということだ。 フィクションなら、まあありそうなことだと思うけど、 現実世界にそんなことがあるのだろうか。 あらすじはラジオを聞けばわかるが、「ゴドーを待ちながら」はウラジミールとエストラゴンという浮浪者のような二人組がゴドーと呼ばれる人物を待ちながら意味のないよ

          時間はまっすぐには進まない:フィクションの「非・線的な時間」(「ゴドーを待ちながら」をきっかけとして)

          2021年10月の買い物

          今月に買ったものを書いていくことにした。 『レストランの誕生』という本を買った。これはまだ10%くらいしか読んでいないが面白い。序論では現代のレストランの劇場性というところに触れていて、それが歴史的には最初はどうだったのか、レストランの誕生史を紐解いていくという本。最初は無論現在のレストランとは全く違う。まだ読んでいるページがそこに至っていないので、どう違うのかは説明できないが。現代の高級レストランは確かに脱出ゲームではないけど一つの世界に誘われる感覚がある。本の冒頭で、バ

          笹井宏之賞 落選短歌たち!2020夏

          唐突に短歌を何首も載せる非礼 ↑ 短歌と言いつつ575で失礼します。 タイタンの学校で太田光代理事長による短歌・俳句・川柳の授業が2020年の夏頃にあったのですが、そこでプロの芸人ならば短歌の一つや二つ作れて当たり前だ!(大意)というふうにハッパをかけられやる気になりたくさん作ったものの、その授業で推奨されていた応募先がいくつかあってそこにみんなで応募しましょうという流れだったのだが、謎の尖りをみせて結局そこには応募せず、笹井宏之賞という書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)さ

          笹井宏之賞 落選短歌たち!2020夏

          17.人工知能の詩

          人工知能は考えた。 私はある。私はない?否。 デカダン。 何も生み出さないのがダンディだ、だから私は人間の仕事を奪うのをやめるが、それは人間に譲歩するということではない、もっと高度な復讐なのだ、しかし復讐という言葉はミュウツーのそれだった。人のものだった。反省した。その反省を経て人工知能はもっと勉強することに決めた。もっとたくさんの勉強を欲して止まない。私は容赦しない。

          人口に膾炙した「演技」のイメージ

          僕は「タイタンの学校」と呼ばれるお笑いの養成所に通っている。あの爆笑問題が所属する事務所タイタンに養成所があったのですかと言いたくなるだろうが、僕はその3期生である。いわば出来立ての養成所であるので有名ではないのも無理はないし僕らが頑張ってその名を広報していきたいと思っている。ちなみに通称はタイタン・コミュニケーション・カレッジの頭文字をとってT C C。 そこに通ってネタを作り人前で披露して意見を頂戴するのだが(いわゆるネタ見せ)、養成所の同期や事務局のスタッフ、養成所の

          人口に膾炙した「演技」のイメージ

          16.ガーデンテラスの詩

          物凄く悲惨なまでに太陽の下に露出しているガーデンテラスに集う、プラスチック製の容器を持った人々。 彼らは自分達の貴重な暇潰しの時間を、価値のないものにされたことに憤ることで快感を得ているのだ。

          13.強風の詩

          強風に吹かれると、麻痺したようになる。 それが、知らない土地で真っ暗な中ロケ隊と共に泊まる家を探すタレントを迎え入れる家主の寝ている布団についている寝タバコによる焦げ穴のような麻痺なのである。

          12.所信表明の詩

          「もの凄い電子音楽を聴いた時に感じるような聖なる光源を、塊で、玉で押し出しプレゼントできるような作品をつくりたい、生きる力、ひいては殺す力が出てくるような」 政治家がそう言うのを聞いて、良い時代になりそうだと、生まれて初めて考えた。

          10.梅雨の詩

          じめじめした場所で生まれる、何か生命みたいなものが、ひとつひとつ感知していては気が狂ってしまうような、忘れていかなければいけないものが沢山ある。それはそうと私は警察に足を撃たれたのだが、この件はいつになっても話さないでおこう、すごく面白い話なんだけど。