何が少年院の少年たちの心を変えるのか?【感想】「習慣が変わるとなぜか人生が変わる」を読んで。
9月6日の日本講演新聞の社説は、「習慣が変わるとなぜか人生が変わる」というタイトルで、少年院のことが書かれていました。良い習慣によって、少年の心が再生されていくというのです。
社説には、居酒屋の社長さんが少年院で講演した時のことが書かれています。その社長さんによれば、少年院に来る「彼らのほとんどにそれまで『悪い習慣』があり、それが『悪い行動習慣』をつくり、次第に心が荒んでいった。だから少年院では『いい習慣』を形から強制する」というのです。
「いい習慣」とは、「朝6時に起きる。朝日を浴びる。点呼の時はハキハキとした大きな声で返事をする。体操をする。掃除をする。そして腰骨を立ててご飯を食べる」ことを言います。
そして、驚いたことに、「最初は苦痛だが、毎日やらされることで、やがてそれが習慣になる。習慣になると行動がだんだん苦痛でなくなる。そして少しずつ心が再生されていく」というのです。
「いい習慣」によって、少年院の少年達の、荒れた心が、少しずつ再生されていくというお話に、驚くとともに、少しずつであったとしても少年たちの心の再生を切に願わずにはいられません。
社説によると、習慣には、他に「言葉の習慣」もあるということでした。「人の悪口・陰口を口癖にしている人は、『類は友を呼ぶ』で、そういう人たちと付き合っているものである」と書かれています。良い言葉、美しい言葉を多く発するように、心掛けたいものです。
最後に、社説は「50歳を過ぎてからでも習慣を変えれば人生は面白い方向に変わっていくことを知った」と結んでいます。
何かに挫折し、打ちひしがれている人がいたとしても、そこで決して人生をあきらめたりしないでほしいと思います。「いい習慣」を身に付けることで、心を磨き、明るい未来を思い描いて、前へ、前へと進んでいきたいものです。