免疫力アップが期待できる食事とは何か?「小泉武夫さん『和食は免疫食事学』」を読んで。【感想】
昨年2020年9月5日に配信された朝日新聞の記事によれば、和食を食べることで免疫力のアップが期待できるというのです。
発酵食品を研究なさっている小泉武夫さんのお話です。括弧内は、その記事の引用です。
「発酵の研究を続けるうちに、はたと気付いた。和食の基本は一汁一菜。 つまり白飯、味噌汁、香の物だ。調味や食材で活躍するのは味噌に醬油(しょうゆ)、日本酒、焼酎、みりんに甘酒。漬けものや納豆に至るまで、これ、すなわち発酵食品ではないか!」
言われてみると、和食には、発酵食品が多いことに気づかされます。
小泉さんは続けます。「学ぶにつれ、発酵食品の偉大さに夢中になった。何万、何億という生きた菌が深い味を醸し、食べれば腸壁の、いわば免疫細胞を作るスイッチを押して体内を通過してくれる。」
何と、発酵食品に含まれている菌が、腸を通過する時に、免疫細胞を作るスイッチをオンにしてくれるというのです。これには、驚きました。
そして、現在の感染症における「日本の重症化率の低さを不思議がる海外の声」に対して、小泉さんは「『だって和食は免疫食事学だからなあ』と、誇らしく心につぶやく」と記事にはあります。
和食の底力を改めて知りました。
私たちは、自分の体の中で何が起きているのか分かりません。せめて、発酵食品を食べて良い菌を摂取することで、自分の体の免疫細胞を応援したいものです。