
Photo by
liondoev
中村文則『掏摸』
小説は結構読むのだが、
・最後がモヤモヤして若干重い感じ
(↑これ絶対)
・社会問題が描かれていて、現実感がある感じ
・比喩表現が沢山描かれている
この3つどれかに当てはまっていないと、
好きになれないという拘りが私の中であって、、
読み終わった時にモヤモヤして終わって、
そこからずっとそれについて考えてる時間がとてつもなく好き。
拘りが強すぎるせいか、
好きな著者さんは、
朝井リョウさん
村田沙耶香さん だけ。
他の人も開拓したくて、
オススメされた色んな人の本を読んでみたけど
あまりしっくりこなくて。。。
オススメの著者さんいたら、教えてください。
そこでオススメされたのが、中村文則さん。
中村文則さんの本は、重い感じで終わるから、オススメだと!!
やっと手にしました。
『掏摸』
読了した時に、
あ〜もっと他の本読んでみたい!
てなった。
久しぶりのこの感じ。
ハマりそうな感じ。

掏摸ってたしかに法的アウトなんだけど、
この掏摸をしている主人公のことはどうしても嫌いになれないというか。むしろ好き。
自分の感情に素直で、
1番人間ぽいというか。
目立ちたい認められたい欲を満たすために掏摸を始めて、
でも心の中で非行していることには気づいていて、
仲良くなった子供には自分みたいにならないように伝えていて、
"生きる"にしがみついている感じ。
欲を満たす行為が法的にアウトだったわけで、
それを抜いて考えると、すごく好きだなあ、と思った。
今は黒澤いづみさんの『人間には向いてない』を読んでいるので、
また読み終わったら感想書こうと思います。