本棚:『夕闇通り商店街 純喫茶またたび』
「夕闇通り商店街」シリーズの第3弾。お店の名前から想像がつくように、喫茶店のマスターは猫。というか、正しくは大きな黒い猫又さん。
どうして猫又さんになったかは、最後のお話で分かりますが、有川ひろさんの『みとりねこ』もちょっと思い出しました。本当のところはわからないけれど、猫が猫又になりたいと思う時、それは飼い主とずっとずっと一緒にいたいからなのかもしれないなと思うと、猫又さんは怖い妖怪ではないのかも。
ただ、猫好きではありますが、自分より大きな猫に出会ったら、びっくりするだろうなぁ。ゆるキャラのぬいぐるみだったら、「きゃ~!」となりそうですが、本物だったら…。よい猫又さんだとわかったら、抱きつきたくなるかもしれません。
思い起こせば、純喫茶なるもの行ったことがあるだろうか…。まだ小さいころ、母と兄とで喫茶店のようなところに行った記憶はあり、メニューもナポリタンとかピザトーストだったような気がします。でも、当時のお子様の私には食べ慣れない味で、「美味しくない」って思ったんですよね。
なぜ、あの時、喫茶店に行ったのかは、憶測ですが、近くに子どもが好むような食べもの屋さんがなくて、「喫茶店でいいや」と母が判断したのではないかと思っています。それ(=妥協して行った店ということ)もあって余計に、「美味しいものない!」って思ったのもあるんじゃないかなぁ。今だったら、美味しく食べられると思うので、なんかもったいなかったなぁ。