本棚:『エール!1』
お仕事小説アンソロジー。登場するのは、漫画家、通信講座講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツ・ライター、ツアー・コンダクター。
上記の6つの中で私が子どもの頃に憧れたのは漫画家。『りぼん』や『ちゃお』『デザート』とか読んでました。友だちと一緒に漫画を描くためのセットみたいなのを買って、スクリーントーンとか使ってみたこともあったなぁ。
でも、憧れの職業に就けたとしても、いろいろ悩むことはあるのでしょう。憧れが強ければ、もうダメだ…と思った時、簡単に他の道を選べない、割り切れない、諦めきれないんじゃないかなと思いました。
以前、ピアノを習っていた時に、先生から「楽器を弾きたいって人は変身願望があるんだって」と言われたことがあります。演奏する曲によって、演奏の仕方を変える、すなわち演じ分けるということだから、変身願望があると。
私の場合はというと、変身願望というか、いろいろな職業を体験してみたいという願望はあります。でも、実際にはそんなに簡単に色々試せないわけで、様々な職業を演じられる俳優さんっていいなと思います。役作りは大変だと思いますが。
では、なんでいろいろな職業を体験してみたいかというと、好きでやっている仕事でも、そうでない仕事でも、みんな悩みながらも毎日を生きているんだということを知りたいからかな、と思っています。