本棚:『バスへ誘う男』
シリーズ第2弾。前作とは主人公が変わり、今回の「私」は路線バスのコーディネーター。前作の主人公およびその妻の名前が本作で判明し、言われてみれば、主人公が自ら名前を言うことはないだろうし、説明部分がなければ、主人公の名前って分からないものかも…と思いました。そして、今回の主人公の名前と素性も気になるところですが、それが分かるのは終章。
きっかけは些細な嘘、もしくは、嘘をつくつもりはなく、相手の勘違いを訂正しなかっただけだったとしても、それが度重なると、修正するのは難しいかもしれません。
年々、自分の言ったことに自信がないというか、ちゃんと覚えていないことが増えてまして、話のつじつまを合わせるなんて芸当はできないと思っており、基本、素直に生きようと思っています。あと、言わなくていいことは、あえて言わないでおく、とか。
本作で面白いなと思ったのですが、暗渠巡りや富士塚巡りが趣味の人が出てきます。そういえば、趣味ではなかったかもしれませんが、コロナ禍のとき、知人はいくつかの旧街道を踏破しようとしていました。一日では踏破できないので、一日目はA地点からB地点、二日目はB地点からC地点と、何日かに分けて行うのですが、A地点やB地点までの行き来はバスや電車などの公共交通機関を利用するため、バス停や駅の位置を事前に確認して、どこからどこまで歩くか決めていたようです。
話を聞いたとき、歩数計などである、歩数から換算して○○まで歩きました!みたいなのを想像したのですが、「実際に歩くのか!面白そう!」と思いました…が、やっていません。まずは近所の富士塚巡りしてみようかなぁ。