本棚:『派遣社員あすみの家計簿 other girls』
タイトルにあるように本シリーズの主人公は「あすみ」ですが、本書はあすみと関りのある女性5人が主人公のスピンオフ。時系列はそれぞれでして、もともと大手企業に勤めていたあすみが色々あって退職した物語の初期の頃を思い出し、「あぁ、あの頃、あすみちゃん危うかったよな…」と。本編の中では脇役の彼女たちも、何らかのお金の問題、もしくは、お金への執着があるんだなと思いました。
友人が以前「カッコいい人でも家では鼻をほじったりしてるんだろうなとか思う」と言ったのを聞いて、そんなこと考えてるんだ、おもしろいなぁと思ったことがあります。まぁ、家ではなくても電車の中でも鼻をほじっている人はたまに見かけますけど…。多分、スマホに夢中で、人前にいるって意識が抜けているんだろうなと思いますが。
その友人の発言を思い出し、お洒落な格好をしている人も、きれいにきちんとした感じの人も、大なり小なり、お金のやりくりとか、これからどうしよう…とか、頭の中で考えていたり、家では慎ましい倹約生活をしていたりするのかな、なんて思いました。
自分自身は、マイボトル&弁当持参だし、おしゃれな服とか着てないし、見た目から節約志向と思われていると思いますが、「出社した方が節電なんで」とかよく言ってるので、良くも悪くも見栄を張らず、明るいケチと思っています。節約って「大変」「辛い」みたいな世間的なイメージがあるように思いますが、けっこうゲーム感覚といいますか。なので、先日本屋さんでチラッと見た本でも、節約は大変じゃない、楽しい、みたいなことが書いてあって、「そうなんだよ!節約が楽しい人もいるんだよ!」と我が意を得ました。