本棚:『ビジュアル・シンカーの脳 「絵」で考える人々の世界』
視覚思考者(ビジュアル・シンカー)であろう友人にとって良かったとの本でして、興味を持ちました。簡単な判定テストもありまして、予想通り、私は視覚思考者よりは言語思考者でした。
とはいえ、みなさん 幼いころは視覚が優位だったはずで、思い起こせば、小学生の頃、折り紙の本を3冊ぐらい持っていましたが、文字ではなくイラストを見て、折り方を学んでいました。今でも、何かを組み立てるときに先に見るのはイラストの方で、文章で手順を理解するのは苦手かもしれません。そして、女性にしては、わりと地図は読める方かなと思っており、少しは視覚思考の部分もあるかなと。
ちなみに視覚思考者でも、物体視覚思考と空間視覚思考の違いがありまして、代数は苦手だし、空間的な問題も苦手で、自分は空間視覚思考者ではないな…と認識しました。
視覚思考でも言語思考でも、優劣はないはずですが、社会において求められている、もしくは、評価されているのは言語思考の方であるというのは、言われてみて「確かに」と気付きました。
たとえば、メンターとの話の中で「私とはどういう人間で、どんなことが好きだったり、得意だったりするか言語化できるようになることを目標としましょう」と言われて、確かに言語化できたらいいなぁと思いましたが、言葉じゃなくて絵でもいいはずですよね。偏愛マップをかこうとしたら、私は文字が多くなるんですけど、イラストでささっと描ける人も多いかと思います。表現の方法が色々あるように思考の方法もいろいろあるのは不思議じゃないかもしれません。でも、教育の場でも、言語思考に偏っており、視覚思考の人にとっては厳しく、せっかくの才能を見逃すことになるかもしれないというのは、もどかしく感じました。