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わたしの本棚

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わたしの読書記録です。
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2024年7月の記事一覧

本棚:『婚活食堂11』

『ゆうれい居酒屋5』につづいての山口恵以子さんの作品2連続。この2作品のほかに「食堂のおばちゃん」シリーズも読んでおり、『食堂のおばちゃん16』では、本シリーズの恵と真行寺が登場するとのことで、こちらも楽しみです。「ゆうれい居酒屋」は昭和から平成のはざまぐらいですが、「婚活食堂」と「食堂のおばちゃん」はほぼリアルタイムで物語が進行しています。 リアルタイムといいつつ、私が読むタイミングは少し遅れているので、本作品の場合は2024年の2月から5月ぐらい。連日の暑さに夏バテ気味の

本棚:『枝豆とたずね人 ゆうれい居酒屋5』

あっという間にシリーズ第5弾。今回は「食堂のおばちゃん」シリーズの登場人物のことが、ちょこっと会話に出てきて、思わずニヤリとしてしまいました。舞台は新小岩でして、読むたびに南口にあるというルミエール商店街に行ってみたいなと思います。ちょうど来月末に新小岩に行く用事ができまして、ついでに寄ってみようと楽しみです。 「ゆうれい居酒屋」というのは、つい数日前に行った居酒屋「米屋」に再び訪れようとすると、両隣の店はあるものの、「米屋」はなく、隣の焼き鳥屋に聞いてみると、その店は30

本棚:『静かに退職する若者たち』

なかなかタイトルがセンセーショナルと言いますか、どうにもこうにも気になって手に取りました。気付けばもう中年なのですが、いわゆる「若手」との差を感じるようになったのは、30代半ばでしょうか。もう自分は「若手」のカテゴリーじゃないんだな、ということと、若手との距離を感じるようになったように思います。それでも、以前の職場では毎年、新入社員が配属され、接する機会がありましたが、今の職場は40代、50代がメイン。20代、30代は少なく、新入社員が配属されることもありません。さらに「若手

本棚:『冬季限定ボンボンショコラ事件』

『春期限定いちごタルト事件』、『夏期限定トロピカルパフェ事件』、『秋期限定栗きんとん事件 』と続いて、しばらく間が空いて『巴里マカロンの謎』が刊行されていた小市民シリーズ。ずっと冬がなかったわけですが、ようやくの本書。現在アニメが放送されているのも関係あるのかなぁ。 私が読み始めたのはつい最近なので、「すごい待った」感はないのですが、春から秋までは10年以上前だから、今、アニメ化されるってすごいなと思いました。 そもそも小市民を目指すきっかけとなったのは何故か…。小鳩くんと小

本棚:『花の鎖』

梨花、美雪、沙月の3人の女性の物語。彼女たちの物語に、ところどころで登場するアカシア商店街にある「梅香堂」のきんつば。彼女たちの物語は、やがて1つに繋がっていき…。 湊かなえさんの作品と言えば『告白』。映画化により知りましたが、映画は見ておらず、原作を読んで、ぞっとしたのを覚えています。そして、もう1つが『白ゆき姫殺人事件』で、こちらは出張帰りの飛行機で映画を観ました。原作は読んでなくて、図書館で見かけるたびに映像を思い出し、借りようかな、どうしようかな…というのを繰り返し

本棚:『ジェイソン流 お金の稼ぎ方』

『ジェイソン流 お金の増やし方』も図書館で予約しているのですが、こちらの方が(後から予約したにもかかわらず)先に順番が回ってきました。 一番印象に残ったのは、インターンシップの話。本書の前に『マルチ・ポテンシャライト』を読んだので、能力の掛け合わせで代わりのきかない人間になるということが、「確かにそうだよね!」と私の中では繋がったように思います。 表紙に「コレだけやれば収入が増える!」とありまして、確かに書かれていることをやれば収入は増えると思います。「コレだけ」という、