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本棚:『花の鎖』

梨花、美雪、沙月の3人の女性の物語。彼女たちの物語に、ところどころで登場するアカシア商店街にある「梅香堂」のきんつば。彼女たちの物語は、やがて1つに繋がっていき…。

湊かなえさんの作品と言えば『告白』。映画化により知りましたが、映画は見ておらず、原作を読んで、ぞっとしたのを覚えています。そして、もう1つが『白ゆき姫殺人事件』で、こちらは出張帰りの飛行機で映画を観ました。原作は読んでなくて、図書館で見かけるたびに映像を思い出し、借りようかな、どうしようかな…というのを繰り返しています。
怖い話は苦手なのですが、本書は裏表紙のあらすじを見て、怖い話ではなさそう…と思い、手に取りました。実際、『告白』のようにぞっとした感じはなく、Kという人物が誰なのか、3人の女性の繋がりが何なのか気になって、気になって。あれこれ推理しながら読んだのは久しぶりです。

イニシャルKが苗字なのか名前なのかも分からないのですが、彼女たちの名前も1人を除いて、苗字がなかなか分からないわけでして。友人同士の会話であれば、下の名前やあだ名で呼ぶのが一般的なので違和感がなかったのですが、人物同士の繋がりを探る中で「あれ、苗字は?」と気になりました。結婚して姓が変わっている場合もあるわけですが、名前にはいろいろ隠されているものがあるかもしれませんねぇ。


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