仲間と共に生きづらさを乗り越える
「適切なサポートで子どもは変わる」という想いで、不登校・発達障がいの小学生・中学生の個別指導塾を運営されている、きらぼし学舎 植木希恵さんが大人向けに開講している講座の1つである「「自分のトリセツ」をつくる自己分析web講座」
こちらの講座(以降、きらぼしトリセツ)で現在、認知行動療法とスキーマ療法を通じて、自己理解を深め、自分らしく生きていくための練習をしています。
スキーマ療法とは?
アメリカの心理学者 ジェフリー・ヤング氏が創始者の心理療法の1つ。
認知行動療法が発展したものです。
ストレス反応のうち「認知」は2つの種類に分かれます。
・何かに対してパッと頭に浮かぶ考えやイメージ
・すでに頭の中にある、物事の捉え方の拠り所になる信念や価値観
前者は「自動思考」と呼ばれ、後者は「スキーマ(考えの拠り所、価値観)」と呼ばれます。
その「スキーマ」に焦点を当て、生きづらさの元となっている「不健全なスキーマ(早期不適合スキーマと呼ばれる)」にアプローチし、生きづらさを乗り越えていくための取り組みがスキーマ療法です。
自分に必要なのはスキーマ療法だった
以前、ワーキングペアレンツコミュニティ「はろこみ」で認知行動療法を活用したモヤモヤ分解とコーピングリストに取り組むイベントに参加しました。
そこで紹介されていた書籍を検索している時にこちらの本を見つけました。
セルフコンパッションワークブックやマインドフルネス瞑想講座でマインドフルネスに触れていたので、気になり本を購入。
過去にアンガーマネジメントやアサーティブコミュニケーションを学んだ際、表層的で違和感を感じていたのですが、この本を読んで思考の根底にあるスキーマが邪魔しているのかもしれない。
「私に必要なのはスキーマ療法だ!」とビビビときたのでした。
そしてなんとタイミングよく、受講していた自己分析講座でスキーマ療法を扱うことになり、以降講座内で認知行動療法とスキーマ療法に取り組んでいます。(スキーマ療法の取り組みは22年3月から)
辛い過去との対峙
自己分析講座の3月1回目のクラスでスキーマ療法の第一歩「自分史を振り返る」ワークに取り組みました。
0-10歳頃、10-20歳頃、20歳以降の3つの時代に分けて、過去の記憶、体験を棚卸ししていきます。
これがね。辛い。
私は家族との関係に難を抱えていたので、その時の状況、感じたことを書き出していくと、過去の辛いと感じている記憶、体験が蘇り、ハラハラと涙が…
スキーマ療法ではこれまでの生き方に向き合った上で、今後の生き方を考えていくので、なかなかに大変で精神的な負荷も大きい取り組みです。
辛いからこそ仲間と取り組む
講座でテキストとして使用しているワークブックにも「孤独にならない」ということがお願い事項として書かれています。
支え合ったり、助けを求めたりできる繋がりを持つことは、スキーマ療法に取り組むにあたり非常に大切な「自分を守る」手段。
自己分析講座では月2回のクラスのうち、1回目は座学とワーク、2回目は取り組み内容のシェア回で構成されているのですが、シェア回で受講仲間と話をすることで孤独感を感じにくくなり(生きづらさを抱えているのは自分だけではない)、また自分が話した内容への反応や受講仲間のシェア内容を聞いて気づきを得られることが多々あります。
先日も「自分史を振り返る」ワークのシェア回でペアの方の話を聞いて、同じように辛さを感じている人がいるんだ、自分だけじゃなかった(自分が辛いと感じるのはおかしなことではない)と感じることができましたし、他者のために涙を流してくれる仲間を見て「あぁ、1人ではないんだ」と安心することができました。
生きづらさに苦しんでいる人へ
・モヤモヤ分解はやってみているけどなんとなくスッキリしない
・人間関係でつまづくポイントは大体いつも同じ
もう手放しても大丈夫なのに大事に抱えている信念や価値観が根っこにあるのかもしれません。
そんな方は一度スキーマ療法を試してみてはいかがでしょうか。
上述の通り、スキーマ療法は自分と向き合う辛い作業が伴いますので、臨床心理士、一緒に取り組む組む仲間がいる「自己分析講座」お勧めします!
22年4月から2期がスタートしますが、受講申し込みは3/31まで。
期の途中からの講座参加はできないとのことなので、受講してみたい!と思われた方はお急ぎください!
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