『減薬・断薬』にとらわれすぎていませんか?
今、私自身も服用していますが、抗うつ剤や抗不安薬等の向精神薬を服用されている方、『早く減薬しなきゃ!』『早く断薬したい!』という考えに
とらわれていませんか??
その気持ちがあなたをより『減薬・断薬』から遠ざけているかもしれません。とらわれているということは、そのことに執着しているということ。
そのとらわれを手放せば、今が楽しく過ごせるようになると思いますよ!
なんで、『減薬・断薬』という考えにとらわれてしまうのか?
それはもともと・・・
向精神薬だけには手を出さない方がいい、精神科、心療内科に行ったら、薬漬けになる・・・恐ろしい薬だと一般的に言われているからだと思います。
私自身、親や精神科・心療内科以外のお医者さんにも言われてきたので、絶対に足を踏み入れたらおしまいなんだ・・・と思っていました。
そういう固定概念が、向精神薬なんて一刻も早く手放さないと!という思考になるんだと思います。
もちろん、私もですが皆さんも好き好んで服用しているわけではないはずです。私だって、飲まなくてもいいものなら、飲みたくはないです。
でも、今の私には必要なものなので、『減薬・断薬』を急ごうと思わなくなりました。そう、思うようになってから、とっても気持ちが楽になりました。私も一刻も早く治して断薬しないと!という思考に支配されていました。
私は、向精神薬の服用を受け入れるようになるまでに10年かかりました。
自律神経が整うと謳っているサプリや毎月2万近くかかる漢方薬を3年、一回8000円ほどする自律神経整体を月に4回×1年通ったり、10年間いろいろ回り道して、結局悪化しました。お金も恐ろしいほど使ってきました。
周りには最後まで反対されたけれど、もうどうやっても治らないという絶望感と孤独感と焦りが強く、勇気を振り絞って心療内科を受診した4年前の自分を今は褒めてあげたいです!
心療内科を受診してもちろんすぐによくなったわけでないけれど、お薬の量を調整したりお薬の変更は何度かありました。
合わないお薬もあり、副作用に苦しんだことも何度もありました。
でも、主治医の先生を信じて試行錯誤して、今はちょうどいい量を調整できています。そのおかげで、ひどい発作や一番悩んでいた予期不安もほぼなくなり安心感が増え、笑顔で過ごせる日が本当に増えました!
パニック障害のことを忘れている日々が多いです!
私の場合、調子良く過ごせるようになったのが、通院し始めて2年目くらいからです。
もちろん、脳に作用するお薬なので依存性がある可能性もありますが、私は心が穏やかでいられる『今にフォーカス』することを選びました。
『先のことを考えること』はもちろん大切なことです。
でも、今の心が元気ではなく、充実した毎日が送れていなかったら、未来も何もないと思ったんです!
10年間、本当に感情がほとんどないような生活をしていたので、楽しいはずのことも心から楽しめず、心から笑えず、小さい子供たちもいるのに、自分の体調のことばかり考えていて、生きるのってこんなに苦しかった?って毎日思ってました。その10年間がとても悔やまれます。
今はお薬の助けを借りているおかげで本当に救われています。
自分が挑戦してみたかったお仕事をできるようになり、家族とも笑って過ごせています!
もちろん調子のいい時ばかりではないですし、薬に頼りすぎるのはよくないでしょうけど、もっと早くに助けを借りていれば、子供たちが小さい頃のかけがえのない時間、夫との時間、友人との時間、自分の大切な時間をもっと笑顔で過ごせていたのかもしれないと思うととっても悔しいです!!
私の場合、PMSが引き金になることが多いので、あまりスケジュールをキツキツに入れたりしないようにすることや、自分だけの時間を持つことも大切にしています。
私は必ずしも向精神薬=悪というイメージをなくしたい!
漢方薬なら安心だ!とも言われますが、何種類か服用すると生薬の重複など、東洋医学をしっかり学んでいる医師のもとで処方されたものでないと危険だと思います。それぞれの体質や体力も違いますし、飲み合わせを間違えれば、漢方薬だって毒になりかねないです。
向精神薬だけに限らず、どんなお薬にも副作用や依存性はあります。
離脱症状のこともよく言われますが、実際のところ、主治医としっかり相談して、計画的に減量していけば、離脱症状は最小限にできるそうです。
特にここ最近出されたSSRIやSNRIは依存性、離脱症状が出にくくなっているものも多いそうです。
離脱症状が激しく出るというのは、だいたいが、断薬を早くしたい人が自分で薬を途中で急に止めてしまったりする場合が多いそうです。
ただ、お薬の力を借りて生活していくのはいいと思うのですが、最終的には自分自身が変わらないと良くはならないのかなと思っています。
お薬の力を借りながらも、自分の思考癖や食生活、生活習慣など今一度見直しながら、いずれ減薬、断薬できるようになったらいいな!というスタンスで焦らず、前に少しずつ進んでいこうと思っています。
きっと、軽い気持ちで、精神科や心療内科を受診して、向精神薬を服用している人なんて、一人もいないと思います。
みんな、それまでとても苦しくて自分の気持ちの持ちようだけではどうにもならなくなって、最後の砦として受診を決断されたのだと思います。
本当にみなさん自分を押し殺して、頑張りすぎたんです。
頑張りすぎた時間が長すぎる人ほど、薬の服用期間が長くなることもあると思いますが、いつかお薬なしでも過ごせる日が、何かのきっかけで来るかもしれません!
心に余裕ができたことで、新しいことを始めたり、それによって自分に自信がついて、減薬➡断薬になるかもしれません!
希望は捨てずに、焦らず、ゆーっくりと無理のないように、一緒に進みませんか?
最後に、向精神薬を服用中の方が身近にいらっしゃる方へ
私たちは、向精神薬を誰しも好んで服用しているわけではありません。
それまでの苦しみをわかってほしいとも思いません。
ただ、『そんな薬早くやめた方がいい』、『もっと気を強く持ちなさい』、『気の持ちようで良くなる』というような言葉は、言わないであげてください。身近な人に言われるのが一番辛いのです。
心配してくれていることは私たちにも十分伝わっています。
寄り添っていてもらえるだけで十分ありがたいです!
辛そうなときは、優しく手を貸してあげてください。
繊細な方々がこれ以上、生きにくい世の中になってほしくないんです!
なので、今回このような内容をnoteに残しました。
賛否両論あるとは思いますが、向精神薬の服用をむやみやたらに助長しているわけではありませんので、誤解のないようにお願いします!!
とらわれから放たれたら、お薬や病気に対する執着がなくなり、
きっと明るい未来が来ます!
最後まで、読んでいただきありがとうございました!