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理学療法士をやめて、一般企業に転職してみた
3年半前、理学療法士を辞めた。今ではもう理学療法士という名前も知られるようになったが「どんな仕事?」と言われることもまだ少なくない。
同業者の方、私と同じように辞めた方も読んでくださっているかもしれないので、あえて理学療法士がどんな仕事かという説明は省こうと思う。
私が当時、理学療法士を辞めると決めた時「せっかく資格取ったのに勿体無い」と言われる機会がダントツで多かった。それだけ「国家資格」というものは、「安定」しているという印象なのだろう。なぜそれをわざわざ自分から手放すのか、純粋に疑問に持たれていたことは、私もひしひしと感じていた。働き先も病院からクリニック、介護施設などなど仕事探しで困ることはまずないし。
でも確かに「これでいいのかな」と思うことも少なからずあった。「みんなに言われるように、やっぱり勿体無いかな・・」とか。
そんな後ろ髪を引かれる思いをしながらも、私は一般企業へ転職した。結果、よかったと思っている。今日はなぜ「よかった」と思っているのかの話をしようと思う。
よかったこと① 視野・世界が広がった
医療業界って、狭かったんだ〜〜!!と、出てみて気づいた。そして、すごく特殊であるということにも気づいた。外に出てみると、いろんな仕事をしている人にも出会えたし、自分の価値観やスキル的な部分も幅が広がった。
よかったこと②ビジネスマナーが身についた
病院で働いている時は、ビジネスメールを打つことはもちろん、名刺交換をする場面すらなかった。社会人としてのスキルは、一般企業に転職してから身につけたといっても過言ではない。年齢を重ねていく度に、一般的なスキルを身につけることができてよかったと常々感じている。
よかったこと③自分でコントロールできる幅が広がった
理学療法士として働いていた時は、毎日病院に缶詰状態で、ある種「患者さんを捌く」という感覚だった。毎日新患さんに追われて、とりあえず単位を取らなきゃいけないという雰囲気。一般企業では、自分で何かを生み出すこともできるし、それを自分の中で試してみたり提案してみたり、できることの幅が広い。それによってスキルも経験も幅が広がったと感じている。
これらの話は私が勤めていた病院、今所属している会社に限るところもあるかもしれないが、その点はご容赦ください。
「ま、いつでも戻ろうと思えば戻れるしね」
本当に戻るかは置いておいて、資格を持っている人たちの特権でもあるこの言葉。色々書きましたが、勉強したことも、実習も、研究も、全部無駄なことはないと心から思っている。
離れた今でも、理学療法士という仕事は尊いし、素晴らしい仕事だということに変わりはない。
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