【ベンジャミン・バトン 数奇な人生】を見て、老いとは何かを考える
老いとは何なのか?
人の美とは若さなのか?顔、スタイル、表情、髪型、身長...人は外見だけで判断する。昔は若かった。
昔の若かった写真を見ると、やはり懐かしむ。あんなこと、こんなことがあったね、と。若さとは価値でもあり、欠点でもある。
最初から自分の終わりを知っているとはどういうことなのか?80歳の体で生まれたベンジャミン。
終わりを知っているからこそ、ベンジャミンは、与えられた今の人生を楽しもうとしていると思う。どんどん若くなっていき、一人で生きていくことを決断する。
46歳で邂逅する二人。時間の軸が逆な二人。一人はどんどん老いていき、一人は若くなっていく。
一緒に老いていくことができないことに胸が締め付けられる。見た目と心が乖離している現状で戸惑いながらも様々なことを受け入れ、ベンジャミンは自分だけの人生を歩んでいく。
私たちは老いていくことで逆に「生きている」ことを実感する。「老い」は恐れであり、それがトリガーとなって、様々なことに挑戦するモチベーションにもなる。
実際身体的な「老い」と精神的な「老い」が存在する。精神的な場合、それは「成長」と言い換えれるかもしれない。
排除しようとはせずに迎え入れて客観的に見つめる
これが「成長」の一つの要素だと考えられる。視座がどんどん高くなることが「成長」なのではないかと最近は思う。
若々しい=無知というイメージもある。「老い」とは何かを再考させる良い映画であった。
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