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琳とする蔵~キラリと光るその一瞬を~

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「琳」は「玉が接して鳴る音」。キラッと光って消えていくその刹那をかき集めた宝石箱(=蔵)です。 「琳とする蔵」(りんとするくら)と呼びます。
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記事一覧

使い続ける展 2024 / MUGE

展覧会概要会期:2024年9月28日~10月6日 会場:京都建仁寺両足院 テーマ:「融通無碍(ゆう…

【展覧会レポート】大地に耳をすます、気配と手ざわり

全体的に自然と人間の関係性を探求するアート展だなと感じた。様々な技法や媒体を用いて、現代…

緑に包まれる江之浦測候所

小田原と熱海の間の相模湾に面する江之浦測候所にやってきた。山の斜面にあったミカン畑だった…

【展覧会レポート】風と共に舞う線:カルダー展

7/9(火) 18:30~19:30 今回は専門スタッフが展示室内で解説をしてくれるギャラリーツアーに参加…

【展覧会レポート】遠距離現在 Universal/Remote

展覧会の概要 「遠距離現在 Universal/Remote」は、コロナ禍の3年間を振り返り、その時期に感…

【展覧会レポート】ブランクーシ 本質を象る

アーティゾン美術館で行われているブランクーシの作品展は、まるで時間を超えて彫刻芸術の真髄…

【テルマエ展】入浴を愛する心は、時を超える

5月9日、古代ローマの「お風呂文化」を中心に紹介されていた展覧会【テルマエ展】に行ってきた。 この展覧会は、絵画・彫刻・考古資料といった100件以上の作品と映像や模型を通して、テルマエ(公共浴場)を愛した人々のくらしを身近に感じさせる展覧会だなと感じた。 『テルマエ展』公式サイト|お風呂でつながる古代ローマと日本 (exhibit.jp) 序章 - テルマエ 古代都市ローマと公共浴場 序章では「テルマエ」とな何なのかを解説していた。 紀元前1世紀後半から大規模な入浴施

【映画独話】オッペンハイマー

素晴らしい。見終わった後、「良かった」という言葉しか思い浮かばなかった。何もない「良かっ…

【佐川美術館】水紋の陰影の美しさに酔いしれる

佐川美術館の建築と空間の魅力を簡単にレポートにまとめる。 はじめに、佐川美術館の外観は控…

京都でのほうろく灸体験

2024年4月13日に「せんねん灸」で「ほうろく灸」体験してきた。ちなみに体験は無料。事前に予…

【フランス旅行 Day4】ようやくフレンチにありつける。

黄色いポスト。フランスではこれが主流らしい!? パサージュ巡り。フランス版アーケード式商…

【フランス旅行 Day3】オルセー美術館は構造美。

朝ごはん、エスプレッソとクロワッサンとバゲット☕️🥐🥖 おしゃれな雑貨屋さん。まさかの灰…

【フランス旅行 Day1】カルチエラタンを彷徨く。

バゲット大賞で金賞を取ったお店で朝ごはん。 今回の旅行の醍醐味はなんといってもバゲットで…

【展覧会感想】シナジー、創造と生成のあいだ

タイトルにある「創造と生成」はそれぞれ「アナログ」「デジタル」を指している。 企画を担当した森山朋絵(東京都現代美術館 学芸員)はこう語る。「アナログとデジタルは二項対立のように言われがちだが、その在り方を見直していきたい。そのあいだ生まれるシナジーや相乗効果に注目することで、人々の感覚を拡張していくきっかけになるのではないか」。 アーティストの荒井美波(1990〜)は、スマートフォンやPCなどの普及に伴い起きた「文字を書く」という行為の変化に着目、直筆文字ならではの時間軸