久しぶりにマジで腹が立った話

よく誤解されるのが私がは怒らないということです。
確かに怒りを外に出すことはほとんどなくなりました。でもしょっちゅう内面ではイライラしているんです。
アンガーマネジメントやっているから怒らないなんてことはありません。それを相手にぶつけないというだけなのです。

恥ずかしながら、久しぶりに喉元まで自分の怒声がでてきたのでそのことを共有いたします。

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それは土曜日の話です。
私はある塾の先生から面会を頼まれて出向きました。

はじめて会う方で、これまで学習塾をされていて、参考書をたくさん書いている先生です。
メールでやり取りして約束をしました。

なんでもこれから経済的に困難を抱えるお子さんの学習支援をやりたいから、相談に乗ってほしい。できれば人を紹介してほしいということでした。

よくわからないけどまあ合わずに断る理由もないので会うことにしました。

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私の方が先についていました。
約束の時間になってやってこられたのであいさつをしました。
市の施設なので、検温と消毒をするのがルールなのでそれを進めました。

すると開口一番
「消毒って意味ないの知ってます？むしろ体に良くないんですよ」だって。

「市の施設なので」と私が説明すると

「意味がないという論文が山ほど出てるのにそういう情報も知らないで、何をやっているんだ」
と行政の悪口を言うのです。私に言われても困ります。

この瞬間に私の中では『あ～この人無理～』
って思いました。あいさつを交わして40秒くらいのできごとです。

そのあと、席に座って話を始めました。
「どういうことをなさりたいのですか？」と尋ねると

「そのことを書いた紙を印刷してこなかったんですよ」って言われました。

私は内心
『それが分からんから教えてほしいんだけど…』と思いました。
対話にならないな～と。

その後の話もちょっとひどかったんです。
経営している塾のスペースで週に一度、経済的な困難を抱える高校生の受験の指導をしたいとのこと。
ターゲットは○○高校と、○○高校。あ～あの高校は受験生が少ないからだめ、とか、××高校はちょっと違うんですよ。

というなんとも、人を偏差値で輪切りにしたようなことを言われました。
３周くらい遅れた受験の指導方法と考え方・・・
横柄な態度、名刺持ってきていない、印刷してないからプリンタかしてくれ・・・
あとは○○高校（地元の進学校）の先生に授業を教えに言っている、今の高校の先生の指導力はない・・・

『あなたのコミュニケーション能力はかなり低いと思いますが？？？』と喉元まで出かかる言葉を飲み込む。

あまりにも腹が立ったので、「お引き取りください」という言葉を言うタイミングを計っていました。

そもそも、経済的に厳しい世帯のお子さんは大学進学できないわけで、仮にそういうお子さんを対象とするなら、
学習面の支援に加えて、お金がない中でどうやったら進学して、卒業できるかというようなことも親に伝えないと、大学進学の情報事態を得ようとしません。

そんなことを話すと、考え込んでしまったのです。

ちょっと、その人がかわいそうに思えてきました。
『そんなことも想定せずにこの話をもってきたのか？？』と内心思うわけです。

おそらくずっと、予備校・進学塾業界にいて世の中のことをご存じないんだろうなと。
この辺りから、私の怒りはトーンダウン。

※これは私が決して良い人だからトーンダウンしたのではなく、相手に勝てるポイントが見つかったからゆとりができたというのが正直なところです。

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実際に経済的にこんなを抱える世帯の情報は行政でも秘匿されていて、学校の先生が知りうることではありません。
しかも、そういうお子さんは自分が、無料で受験指導してもらっていることを人に知られたくもありません。

出会うのがかなり難しいのです。

尋ねてきた塾の先生は現代文の先生です。
世の中の仕組みが見えていないで、現代文を指導されている辺りで周回遅れの感じを受け取りました。
現代文の読み時にはシステム思考が欠かせません。

行政の制度も、いろんな情報を総括した結果おりてきているわけで、そこに文句を言うのであれば教育ではなく政治の世界に入るべきなのです。

正直なところ、子どもに関わってほしくない部類の人です。
特に、経済的に困難を抱えるお子さんは自己肯定感が低い。
いままで、ハイレベルな層しか相手にしたことない人がいきなりそういう高校生を相手にしたとしたら、
おそらくきつくあたるなと。

ましてや私にすらマウントをとるような人です。
大人であれば『こんな人もいるか』くらいで流せますが、子どもにしてみればそれが全てのような影響力を持ってしまいます。
学習面の指導がうまくても、子どもを預けたいとは思わないのです。

ましてや、地域の人や学校などを紹介してほしいということも話されましたが、
とても紹介できるような人ではないなという判断もあります。

行政にしろ学校にしろ、誰かとつながりたい、協力してほしいという相手に
いくら自分の実績を振りかざしても意味がありません。
むしろ毛嫌いされるだけです。

必要なのは敬意です。
相手に対して敬意のない人間というのは、つながりたくないし、人にも紹介できないのです。

もう二度と会って話すこともないので、どうでも良いのですが、
怒った経験というのは、心の傷として、人に話したりこうやって文にしたためることでちょっとずつ軽くなるんだなと思います。

久しぶりにめちゃくちゃ腹が立ったので皆さんに受容してもらおうと思ってこのメールを書きました。
私の愚痴のような文面に最後までお付き合いくださり、感謝します。