見出し画像

塔 / ドラゴンクエストIII

この楽曲は高くそびえる塔を登る際の緊張感と孤独感を見事に表現していますな。跳躍する旋律と不安定なリズムを組み合わせることで、迷宮のような複雑さを音楽で表現しました。
特に、高音域の繊細なメロディラインと低音域の不穏な和音が交互に響き合い、探索中の孤独感や先が見えない恐怖を強調しています。また、「塔」の楽曲構造には同じフレーズを繰り返しつつ微妙に変化をつける手法が用いられ、同じ階層を繰り返し登る冒険者の心理状態を反映しています。これはダンジョンにもみられる傾向でしたな。

それでは、影響を感じるクラシック音楽について記していこう。

ムソルグスキーの影響

「展覧会の絵」は、各展示物を見て歩く人々の足取りを表現した楽曲です。低音域の堂々とした音の響きと、管楽器による壮麗な旋律は、塔を一歩一歩登る重みを連想させます。また、この曲では同じメロディが変奏されながら再現され、場面ごとに異なる雰囲気を作り出します。


バルトークの影響

「弦楽器と打楽器、チェレスタのための音楽」は、不規則なリズムとミステリアスな響きによって知られる楽曲ですな。特に第1楽章では、弦楽器の繊細なピチカートや打楽器の重々しいアクセントが組み合わさり、冷たく謎めいた雰囲気が漂いますぞ。「塔」においても、繰り返される旋律や低音の強調、静かな中に潜む緊張感などが共通しておるな。

コメント欄を開放しておるので、クラシック音楽からの影響、その是非についての意見をいただけるとありがたい。音楽の創造において、過去の偉大なる遺産をどのように活用するか、これは常に議論の的となるところじゃ。そなたのお考え、ぜひとも聞かせてほしいと思う。

いいなと思ったら応援しよう!