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ジパング / ドラゴンクエストIII

曲名通り、東洋的な旋律が印象的なフィールド音楽ですな。舞台となるジパングは、日本神話や歴史にインスパイアされた異国情緒漂う地であり、笙や琵琶を思わせる雅楽風の音色と旋法で和の雰囲気を描き出しておる。この楽曲は物語の多様な世界観を象徴し、異文化への旅情と神秘的な冒険心を勇者たちに想起させる一曲となっていますぞ。オーケストラ版では西洋管弦楽との融合が実に特徴的な印象を与えていますな。

それでは、影響を感じるクラシック音楽について記していこう。

※本楽曲はこれまでの西洋クラシックの影響ではなく、日本の伝統音楽や近現代曲に触れており、やや趣が異なるが、文化の革新やスタンダードという功績の面ではこれまでの楽曲と等しい立ち位置というのがわたくしの見解である。

武満徹の影響

『ノヴェンバー・ステップス』(1967年)は武満徹が琵琶と尺八を独奏楽器として採用し、西洋オーケストラとの対比を描き出した革新的な作品ですな。日本古来の音楽的伝統と西洋的手法を融合させつつも、それぞれの個性を保ちながら対話する構成は、すぎやまこういちの『ジパング』に通じる要素がありますぞ。


雅楽(作曲者不明)の影響

越天楽は、雅楽の中で有名な楽曲のひとつですな。楽器編成は、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、琵琶、箏、打楽器などが用いられますぞ。優雅で格調高い旋律を持ち、婚礼や式典などでも現代に至るまで使用されることがありますな。特に、ゆったりとしたテンポと、重厚な旋律の響きはジパングにも通ずるものがありますな。

コメント欄を開放しておるので、クラシック音楽からの影響、その是非についての意見をいただけるとありがたい。
音楽の創造において、過去の偉大なる遺産をどのように活用するか、これは常に議論の的となるところじゃ。そなたのお考え、ぜひとも聞かせてほしいと思う。

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