47歳。1年で17kgの減量に成功した私のマインド
2023.8.24。
人生初のダイエットから約30年、太っては痩せ、太っては痩せまた太る万年ダイエッターを続けてきた私は、3年間の激太り期を経て、ついに「人生最後のダイエット」を決意した。
コロナ禍の3年で10kg以上増量し、結婚前との差は20kg。
「人生最高体重」を記録してしまった私の心は、完全に自分のカラダに期待することを諦めていたと思う。
「あ! 今ならあのジーンズ履けるかも?!」
15kgほど痩せていたころに買った、お気に入りのクロップド丈のジーンズ。他の服はすべて捨ててきたけど、これだけはずっと捨てられなかったのだ。
(もう、これを履ける日はきっと来ないんだろうな)
何度もそう思いながらも捨てられなかったジーンズ。過去への執着だと感じ、見るたび苦い気持ちにさせられながらも、どうしても捨てられなくて「これ、可愛いから履きなよ」と、「いらない」という娘に無理やり押し付けてでも何年も手放すことができなかった唯一の服だった。
「ない、ない、ない!!!!」
あのジーンズを捨ててしまったことなど記憶にまったくなく、探しても見つからないことに私は大きく動揺した。
でも次第に、「肥満です」という呪いの言葉に支配されたあの一年の間に、私は自分のカラダへの期待と希望をすべて捨ててきたのだと気づくことになった。
本当に、私が捨てたの?
自分が情けなくなった。「大切なキミ」に対し、あまりにも申し訳ない。
「ない、ない、ない!!!!」
見つかるはずのないジーンズを探しながら一人で大声をあげ、久しぶりに涙を流したあの日を私は一生忘れない。
今回のダイエット成功は、今までないがしろにし続けてきた「私のカラダ」を「大切なキミ」として心から尊重できるようになったこと、そして「大切なキミ」と「わたし」のためだけのオリジナルダイエットを作り上げてきたこと、これに尽きると思う。
ダイエットは食事9割、運動1割。もしくは、食事8割、運動2割。そんなふうに語られることが多く、食事のほうが圧倒的に大切で、運動で痩せることは難しい(効率が悪い)と言われているなかで、私は食事5割、運動5割でやってきたと思ってる。
毎日の摂取カロリーは2100~2200㎉程度、アクティブ消費カロリーの目標を800㎉とし、ダイエット中とは思えない普通の食事量を取りながら、瘦せるためのアンダーカロリーは「食事制限」ではなく、ほぼ「運動」で稼いできた。
「心臓を捧げよ!」という気持ちで、運動のために多くの時間を投資してきた私のダイエット法は、あまり再現性の高いものではないと思う。そしてダイエット界において「不正解」とされる部分がとても多い。
でも、これが私の「ハッピーダイエット」だった。
「こんなにたくさん食べて痩せられるなんて、さすが”幸せなダイエッター”だね!」
息子が嬉しい言葉をくれた。
息子からすれば不思議なことだっただろう、私はダイエット前よりも食事をしっかり食べて痩せていたのだから。
私の夢である「幸せなお金持ち」を実現する前に、「幸せなダイエッター」になれたことがとても嬉しく、今日はそんな私の「食事」「運動」に対するマインドを書いてみたいと思う。
(前書き1700字💛全6500字+おまけあり)
「食事」は、友人と旅をするように。
「運動」は、受験生のように。
これが私の「食事」と「運動」に対するマインド。
友達と旅行にいくとき、どこ行きたい? 何食べたい?
お互いの好きなもの、場所、そして「ごめん、これだけはムリ!」という苦手なものを出し合って、行き先や現地で楽しむ食事を私は決めたいと思っている。それと同じことを、私は「大切なキミ」としてきただけ。
「私のカラダなんだから、ぜんぶ私の好きにしていい」
そんなふうにはもう思わない。いくら私があれもこれもご当地スイーツを食べたくても、友人が「もうお腹いっぱい。何も入らない」というのに無理やり付き合わせることはしない。
もし友人が希望する場所が私の好みでなかったとしても「それなら明日はここに行きたいな、いいかな?」と、私のやりたいことも同時に伝え、どちらか一方が我慢するではなく、できるだけ両方が楽しめるように考える。
ダイエットに置き換えてまず私がしたことは、「肥満」となって”キミ”に負担がかからないよう、キミにとって必要な摂取カロリーを知り、しっかりと上限を決めること。そして限りある摂取カロリーのなかでも、まずキミにとって大切な「タンパク質」を優先的にとるよう心がけること。
K(㎉)、P(タンパク質)だけをしっかりと管理する「KP管理」を採用。同じく必須である「炭水化物」と「脂質」は、私の好きなものを食べるだけで勝手に摂れてしまうから、わざわざ確保する必要はない。
人間関係と同じで、いくら「大切なキミ」のためであっても、私はわたしを犠牲にしなかった。
キミの好みである(P)タンパク質・(F)脂質・(C)炭水化物の三つを管理するPFCバランスを守っていくこと、すべてをキミに合わせることは、残念ながら私には無理だと思った。だって私はこの中で何よりも、「脂質」が大好きなんだから。
だからごめんね、今日もスナック菓子や唐揚げを食べる。でも別の食事ではキミの好きなものを一緒に食べようね。半分は私の好きなものを選ばせてもらうけど、半分はキミの好きなものを選び、そして食べ過ぎにはならないよう、毎日ちゃんと気を付けるからね。
チョコザップアプリで食事記録を取っていたら、私は2200㎉程度とれれば満足できることを知った。2200㎉あれば、一日のなかで「食べてはいけないもの」はなくなる。
1000㎉の唐揚げ定食も、900㎉のパンケーキも、大好きな家系ラーメンもポテチもアイスも何でも毎日食べることができる。
残りの食事をキミ好みのヘルシーかつ栄養たっぷりなものにすることで総摂取カロリーを抑え、わざわざチートディを設ける必要もない。「たまに」ではなく、毎日好きなものを食べられるんだから。
2200㎉という数字は、運動ゼロの女性であれば少々オーバーカロリー気味になる数字であり(もちろん体重によって差があるが)、これではまったくダイエットにならないため、摂取カロリーを減らしたくないのなら、当然消費カロリーを増やすしかない。
チョコザップのおかげで「運動」という武器を手に入れた私は、ダイエット終了後もそのまま続けられる食習慣(2200㎉)を身に着けるため、「食事制限」ではなく「運動」で努力することを決めた。
「運動」は、受験生のように。
春休み前の3月、長男の中1最後の学年保護者会のとき、学年主任の先生がこんなお話をされた。
「もうすぐ二年生、保護者のみなさんにお願いしたいことがあります。3年生になったとき、毎年必ず、勉強に対して急に焦りだす子が出てきます。せっかく「がんばろう」という気持ちになっても、1年2年生のあいだに、自宅で進んで勉強する習慣ができていない場合、新しい「学習習慣」を作っていくこと、それと同時に遅れた分を取り戻していくことは本当に大変なことです。それを最後まで頑張れる子もいれば、諦めてしまう子もいる。だからどうか、2年生のあいだに、20分でも30分でもいい、子供たちが自ら進んで勉強する習慣を作っていけるよう、環境の整備と声掛けをお願いしたい。」
私は先生の話を聞きながら、「これは私のことだ」と思った。何度も何度も「このままではマズイ」と思いながらも、体重増加からずっと目を背けてきた私。
今まで続けてきた生活習慣を改め、正しい食習慣、運動習慣を作っていくだけでなく、遅れた分(今まで溜め込んできた体脂肪)を減らす努力も同時にしなければならない。身をもって、その大変さを実感してきたところだった。
最後まで頑張れる子、諦めてしまう子……、私はずっと「諦めてしまう子」だったな、と思うのと同時に、こんな大変なことを、最後まで頑張れる子がいるんだな、まだみんな子供なのに、本当にすごいことだな、と、涙が出そうになった。
ダイエット期間というのは、「日常」ではなく、未来の自分のために「日常」以上に努力が必要な「特別な期間」だと思ってる。
「無理をしないことが大切」なんて言われているが、減量に必要なアンダーカロリーを作るということは、本来カラダに必要な「適正値」より一時的に摂取カロリーを減らすか、何としてでも摂取カロリー以上に消費カロリーを稼ぐか。必ずどちらかの大きな努力が必要で、そこに「無理をしない」というのは無理な話だ。「無理をしていけない」のは、ダイエット終了後も続けていく「新しい習慣づくり」のほう。
受験生も同じだと思う。自分の大切な何かを一時的に犠牲にしてでも、未来の自分のために「今だけ。無理をしてでも勉強をがんばる。」という特別な期間。
私の「運動」の柱は、午前中に行くチョコザップと、夕飯後に行う宅トレだ。ガチな運動時間はチョコザップ1時間、宅トレ1時間だが、チョコザップに徒歩で通うための時間、セルフエステやマッサージチェア、そして宅トレ後のストレッチ・フォームローラーのメンテナンス時間を含めると、ほぼ毎日4時間以上を自分のカラダのために使っている。
チョコザップについては、もはや趣味となっているため仕事の日以外は無理なく楽しく通っており、2200㎉をオーバーカロリーにしないため、ダイエット期間終了後も続けていく予定。これで「無理のない食習慣、運動習慣」を、私はすでに手に入れている。
最も習慣化が難航したのは、今年1月から始めた「今だけ」アンダーカロリーを作るための1時間の宅トレだった。子供が学校や塾に行けば自然と「学習モード」に入れるように、チョコザップに行きさえすれば「運動モード」が入る。
でも、本来「くつろぎの空間」であるはずの自宅で、いまやっている「楽しいこと」に自らストップをかけ、勉強や運動を始めるということは、子供でも大人でもなかなかの強い意志が必要だ。
アクティブ消費カロリー800㎉というのは、チョコザップと宅トレ合計2時間の運動があってこそ達成できる数字であり、どちらかをサボれば私はアンダーカロリーを作れない。でも、もっと座っていたい。さっきやっと夕方の家事を終え、まだ座ったばかりなのに……
宅トレの継続は、この一年の努力の中でもっともキツイものだった。その原動力になってくれたのが、「今だけ」無理をして頑張っている子供たちの存在だった。
学校でも一日頑張ってきたのだから、家ではゲームをしたり漫画を読んだり、みんな自分の好きなことをしていたいだろう。それでも自分の意志でそれを止め、子供たちは机に向かうのだ。学生だから、受験生だから、当たり前にできることじゃない。本当に本当にすごいこと。
なかなか宿題を始めない娘に「宿題やらなくていいの? そろそろ始めた方がいいんじゃない?」なんて声をかけることがあるが、自分が宅トレを継続できないで、そんな偉そうなことをもう二度と言えないと思った。だって娘は、後回しにしようがちゃんと最後には宿題を終わらせるのだから。
もしも私が「今だけ」すらも頑張れないとしたなら、偉そうなことを言うどころか、手をついて頭を下げ子供たちを敬わなければならない。親として顔向けができない。
この宅トレ継続を通して、これから受験生となる自分の子供たちの大変さを、少しでも理解したいとも思った。
受験生の気持ちで、私は目標達成まで、絶対に宅トレを継続してみせる!!
先生のお話を聞いた日の夜、私はそう強く誓った。
高校生の時に人生初のダイエットで15㎏の減量に成功し、過去10㎏以上の減量を成功させたのは今回が3回目と記憶している。5~9㎏の減量は数えきれない。その都度すべてリバウンドしてきたが、運動で痩せたのは今回が初めて。そして、今の私は「人生最後のダイエット」成功を確信している。
なぜ何度もリバウンドを繰り返してきたのか、その答えは、運動嫌いだった私には「今だけ」の努力として切れるカードが「食事制限」しかなく、ダイエット後も続けられる食習慣を作り上げることができなかったこと。
そしてもうひとつ、情報過多のこの世の中で、それがまるで「正解」かのように語られる「と、言われていること」を鵜吞みにして、自分では何も考えてこなかったこと。
自分の正解を見つけようともせず、これらを鵜呑みにして守ろうとしてきたなら、私は間違いなく「幸せなダイエッター」として17㎏減という結果を出すことはできなかった。
私の食事管理は、あす〇んのお姉さんにかかれば30点ももらえないだろうと思う。でも、人からの評価など気にしない。
たとえ理想とかけ離れていたとしても、私にとって最良の方法で「大切なキミ」を「メタボ」という脅威から守ったのだ。
無理ができるタイミングで、未来の自分のためにちょっとだけ無理をする。これは私の中での成功法則。
若いころに無理をして買った、当時「高嶺の花」だった我が家の窓から見える夜景は最高だ。私はいま、その夜景を堪能しながら毎日宅トレに励んでいる。
無理して買ったマンションのローンは14年、40代で完済。
「あのときのわたし! ムリしてがんばってくれてありがとう!」
今から10年20年後、私は同じ言葉を自分にかけているはずだ。
「ムリしてねー」は、私に対する最高の応援メッセージ。
この一年間、私のダイエットを遠くから見守ってくださった皆様に、心から感謝しています。
今は体重よりも、自分史上最高にカッコいいカラダを目指して頑張っています。
下腹に乗った、つまんでかき集められる皮下脂肪がまだまだあり(笑)、それを落とすまでは「理想の体型を維持していく」というseason2には行けないかな。
年内には叶えます。
あとすこし、ムリしてがんばりますね。
「ムリしてねー!」
一言でいいです。
応援コメントいただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
おまけのダイエットメモ ↓
🐸チョコザップ7月レポート👛
🐸この一年間で「投資」してきてよかったもの👛
①チョコザップ(運動嫌いな私を運動好きに変えてくれた神サービス)
②Apple Watch(これがなかったら、カロリー収支の把握、具体的な目標設定ができなかった。リング完成というゲーム性も最高)
③食費(タンパク質は高価。すべて食品で摂りプロテインは基本飲まない。理由は、限りある摂取カロリーを飲みたくないもので摂りたくないから)
④時間(他のやりたいことをほっぽりだして、知識をつけること、運動、一年間全身全霊でやってきた。この努力を絶対に無駄にしない)
🐸「スキ💛」と思った本👛
🐸現在の宅トレメニュー👛
わたしの「日常(平日仕事休みの日)」を書いた記事はこちら↓
フォロー外からもたくさん読んでいただけて嬉しかったです!
おわり