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   『真理は手の中に、心で探そう!』

2023/03/15

禅語:「明珠在掌」《No.22》

          (みょうじゅたなごころにあり)

【この禅語で解消される悩み事】
□1.自己価値に対する疑問
□2.他人との比較
□3.外部からの幸福追求
□4.恐れや不安
□5.決断の迷い

【禅語の要約】
『明珠在掌』(みょうじゅたなごころにあり)は禅語の一つで、直訳すると「明るい珠が手のひらにある」という意味です。この禅語は、自分の中にある真実や智慧、悟りの源を示しています。つまり、私たちは外部から答えを求めることなく、自分自身の内側で真実や知恵を見つけることができるというメッセージが込められています。
この言葉は禅の教えに基づいており、無常観や直観的な理解が重視されます。禅の目的は、心の働きを静めて本来の自分や真実に気づくことであり、「明珠在掌」はその考え方を端的に示しています。
「明珠在掌」(みょうじゅたなごころにあり)は、多くの禅文献や説話に登場し、その教えを実践する禅僧たちにとって重要な指針となっています。禅の瞑想や修行を通じて、自分自身の内面にある真実や知恵に気づくことが、最終的な目的である悟りへと繋がるとされています。
要約すると、「明珠在掌」(みょうじゅたなごころにあり)は禅語で、自分の内側にある真実や智慧を示し、禅の教えや修行において重要な指針となっています。この言葉は、自分自身の内面を見つめることで、真実や知恵を見出すことができるという教えを伝えており、禅の瞑想や修行の目的に深く関連しています。

【悩み事の解消法】
□1.自己価値に対する疑問   

  □自分の内面に目を向け、内省を通じて自分の強みや資質を見つけ出し、自
   尊心を高めましょう。自分自身を理解することで、自分の価値を客観的に
   捉えることができます。
 
  □過去の経験や成果を振り返り、達成感や自信を育てることが大切です。
   自分が成し遂げたことや乗り越えた困難を認識することで、自分を信じる
   力が育ちます。

□2.他人との比較

  □自分のペースや目標に焦点を当て、他人との競争から距離を置くことが大
   切です。
   自分だけの道を歩むことで、他人との比較によるストレスを軽減で
   きます。
         
  □他人の成功を喜び、それを学びの機会として捉えましょう。他人との比較
   ではな
   く、自分自身の成長を喜ぶ心を持つことで、前向きな気持ちになれます。

□3.外部からの幸福追求
   
  □現状に感謝し、目の前の状況や人々とのつながりから、内面の満足感や
   幸福を見つけることが大切です。自分自身の心の中にある喜びに気づくこ
   とで、幸福感が増します。

  □坐禅や自己反省を通じて、内側にある智慧や喜びに気づくことができま
   す。心の中で静かな時を過ごすことで、自分が本当に求めるものを見つけ
   ることができるでしょう。   

□4.恐れや不安

  □自分の内なる力を信じ、困難に立ち向かう勇気を持ちましょう。自分の強
   みや資質を理解することで、自信を持って挑戦できるようになります

  □不安を受け入れ、対処法や解決策を見つけることが大切です。不安や恐れ
   を直視し、それを乗り越えるための方法を模索することで、心が軽くなり
   ます

□5.決断の迷い

  □直感や内面の知恵を信じ、自分にとっての正しい選択を行うことが重要で
   す。自分自身を信じ、内面の声に耳を傾けることで、迷いが解消されるで
   しょう

  □小さな決断から始めて、決断力を鍛えて自信をつけましょう。日常生活の
   中で積極的に選択を行うことで、大きな決断にも対処できる力が身につく
   でしょう。

【まとめ】
自己価値を見つめ、他人と比較せず、内面の幸福や智慧に気づくことで悩みを解消しましょう。恐れや不安を受け入れ、決断力を鍛えることで、自分に自信を持ち、前向きな人生を歩むことができます。内省や坐禅を通じて、心の中にある答えや知恵にアクセスしましょう。自分を理解し、成長を喜び、困難に立ち向かう勇気を持つことで、より充実した人生を送ることができるでしょう。

【作者と来歴】
碧巌集(へきがんしゅう、ピヨウ・ツァン、Blue Cliff Record)は、禅宗の古典的な公案集(こうあんしゅう)のひとつで、1125年に南宋の文学者であり禅僧でもある雪峰義存(せっぷうぎぞん、Xuefeng Yicun)によって編纂されました。碧巌集は、100の公案(禅宗における問題やエピソード)と、それらに対する詩や評論が収められています。公案は、禅の実践者たちに悟りを得る助けとなるよう設けられた問題や挑戦です。
「明珠在掌」(みょうじゅたなごころにあり)について、碧巌集に直接関連する公案や言及が存在するかは明確ではありません。しかし、「明珠在掌」は禅の教えの中で、内面の真理や智慧に目覚めることの重要性を示す言葉であり、碧巌集の公案の中にも、同様のテーマが扱われています。したがって、「明珠在掌」の精神は、碧巌集や他の禅の文献で展開される悟りを求めるプロセスと関連していると言えるでしょう。

【追記】
当サイトは個人的な見解や意見に基づいたものでは一切ありません。多様な文献や資料、そしてインターネット上の情報源を参考にして、可能な限り柔軟かつ包括的な観点から、正確な情報を提供することを目的としています。また、実践しやすい形で箇条書きで構成しています。

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