2022.10.30 夏の終わりのプールサイド
夏の終わりのプールサイドに、
わたしはなぜだか魅力を感じます。
あれだけたくさんはしゃいで、
水をはねては泡をかき分けたのに。
まるで息継ぎを知らないスイマーのように、
しんとした静けさが、何かを語りかけてきます。
タイルの隙間から伸びた雑草は、
廃れた街に居付く何者かのように。
その生命力には、
表すことのできない無常を感じざるを得ません。
「来年は平泳ぎもっと早く泳げるようになりたいな」
秋晴れの帰り道、プール横を過ぎる午後2時すぎ。
今日だけわたしは、なんちゃってポエマーです。