シェア
Arim(ありむ)
2020年2月23日 15:53
意味は、いつか知るだろう、と、置いて行かれた木の切片。庭の片隅に置かれたまま時間が堆積していく木の切片が、木の切片として日常の絵になった自分の心の風景に並んでいる意味は無い、のにだが毎日そばにあるものはそれだけで、私の時間を育てている今日、歌を歌おう。なんの関係もなかった木の切片が歌の主人公になる #Arimの詩 #詩 #現代詩
二度三度、通り過ぎる街角があって昨日も今日も白い花が咲いていた表札に書いてあるこの家の女主人にはまだ会ったことがないというのに、彼女が育てている小さな花園を私たちは知っている #Arimの詩 #詩 #現代詩
2020年2月23日 15:52
今日は、新しい鉢に美しい感情を植えてみたどんな花が咲くだろう… #Arimの詩 #詩 #現代詩
2020年2月22日 13:32
風には、翼があることを知っていましたか鳥や虫ではないから私たちは飛べない花も木々も葉っぱも飛べないだから、風が届けてくれるきみに今必要なものを勇気と、笑顔になるためのレッスン心にふっと思い浮かぶ良いことは羽ばたいた風がきみに運んできたキラキラのオブジェだ #Arimの詩 #詩 #現代詩
2020年2月18日 22:51
鳥は、悲しいという感情を持っているだろうか犬や猫は悲しい時はとても寂しそうだ高くて細い鳴き声を暗い空の隙間に忍ばせる鳥は仲間を思いながら瞳には光がこぼれ遠くの湧き出る泉の音を聴くように体を丸く膨らませ飛び立つ朝を待つ自分の羽根で空を飛ぶことは鳥や虫だけが許されたこと鳥や虫は悲しい時は、涙を流して羽ばたくのだろうかそれは雨の始まり、になっていたりするのだろうか
2020年2月9日 19:38
飄々と風の後についていってみる風が急に吹き止むとき私も立ち止まりそれは、星を見上げる合図であり風はまた飄々と吹きはじめる私は風の時間を歩いていってみる風は街角の時計の針に触れて時を翻していく店の看板を叩きながら帽子に隠れた貴方の顔を覗き込んで通り過ぎる私も赤信号に足を止めて横に立つ人の心をノックしているそしてまた吹き始める風の後を歩いていってみる #Arimの詩
2020年2月6日 23:30
どんなことを話そうか、初めて会う人に。昨日も今日も会う人に。人の顔に笑顔を見つけたい病いがあるとしたら、私は長い間、罹患している。治すつもりもないのだけれど。猫は笑うのだろうか。鳩たちは笑っているのだろうか。表情にはわからなくても人間の近くにそっと穏やかにいてくれる小動物がいて。笑顔に包まれるように暖かい。人の心はたくさんの涙でできているかもしれないけれど人は誰か
2020年2月2日 18:11
小さな音を探した君に聴き取れる音で私が発することのできる小さな音大きな音は溢れている君はそんな時、耳を閉ざしている君が聞きたい音は何?私は息のように音のしない声を伝えてみた君は瞳を上げた君が聴きとった、小さな音は心に咲いた君への花だ #詩 #現代詩 #Arimの詩