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Poem

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Arimの詩…風のなかを通り過ぎる時、今日はどんな風景が広がるだろう…。それは、林の中を吹く風とは限らない。街の中を吹く風、貴方との境界を渡る風。…詩と歩く。
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2019年8月の記事一覧

Poem)平和を望むことは…

Poem)平和を望むことは…

おはよう、と朝起きて
炊きたてのご飯をお弁当に詰め
パンやハムエッグを頬張り
淹れたてのコーヒーの湯気の向こうに
天気予報を気にしたり
服の襟を直したり
髪の跳ねを抑えて
慌てて自転車を走らせて出かけたり
そんな今日を続ける

誰かと笑ったり
時には何もかも上手くいかなくて
疲れてお茶を飲んだり
買い物したり
猫に餌をあげたり
お気に入りの音楽を聴いて
綺麗な花を見つけ
夕焼け空を見上げて
美味し

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Poem)空へ

Poem)空へ

きっと きみの中にも
私の中にも
青空の成分が半分を占めている
空に包まれていない日は1度もなくて、
曇った日は、心に溜めた青空を覗き込む

海も空の色を湛えている
水中生物も、空を見上げている

土の中では、夢見るものばかり、
祖先から聞いた青空に会うために
緑色の手を伸ばし。

母の飲む水は青かった
青空の記憶を遡り、
生まれてくる子供の夢も
鳥の羽に乗って
まだ見たことのない青い空を
飛んで

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Poem)風

Poem)風

日の翳りを知らぬような
真夏の昼下がり
鳥は緑陰に
目をつむり
梢を揺らす風を待っている
人間の子供たちの声が
響いている
暑いことの意味も
夜の意味も
知らないまま
猛スピードで
駆け出して
時の風になる
#詩 #現代詩 #Arimの詩   #イマジズムの詩

Poem)未来…

Poem)未来…

未来ってどこから来るの、
と空に聞いた。
すると、すぐに風は
未来を連れてきた

朝咲いていた花が涸れて
そこから新しい命の眠りが始まり
虫の王国が賑わい
雨がドアを叩き
未来はここだよと
皆が、告げていく

風は、
きみの手のひらに
昨日今日明日の
時の続きを手渡す

生きているとは、
命がいつも1秒先の
未来を歩き出していること

泣いても泣いても
次を歩いていく
未来はいつだって
新しい夢が

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Poem)どんな手紙?

Poem)どんな手紙?

どんな手紙?
葉っぱから届いた手紙を読もうと、
葉っぱの言葉を翻訳したくなった
そのとき
風には敵わない、と誰かの声がした
いえいえ、鳥には敵わない、とも
聞こえてきて。
さらに遠くの方で
虫にはカナワナイわ、
雨にはかないっこないよ、と。

私は私の言葉で読み解いていく、
と、葉っぱを手に取り
小さく宣言してみる

すると
太陽が読み仮名をつけて
通り過ぎて行った
光の濃淡の角度は太陽の声。

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Poem)本当は、…

Poem)本当は、…

心はまるい
心はさんかく
心はごかっけい

好きな形があるかもしれない
でもさ、心ってずっと続いている
もしかしたら生まれる前から
どこかにあって
自分にプレゼントされたものかもしれないね
一緒に生きている人や動物や植物や
雨や風とも、心は行ったり来たり会話する
みんなが持ってる心の不思議

長い長い年月を生きているものは
雨や風に触れて
小石のようにまるくなっていて
まるい小石は優しい手触り、

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Poem)“I was thinking about the stones“(※詩と思想『詩人集2019』参加作品)

Poem)“I was thinking about the stones“(※詩と思想『詩人集2019』参加作品)

来る日も来る日も、私は石を集めて歩いた。来る日も来る日も、太陽が上っていった。

山が夜の脇から形を現し、草や木が空へ伸びていった。土の中には細い根が山の血管のように張り巡らされていった。

小石は土の涙のようにこぼれ落ちていた。岩盤は天使が腰を下ろすために用意された。ある日、土砂降りの中を、烏が小石をくわえて羽ばたいた。ひとつ向こうの山へ。鳥は山から山へ移っていく。発芽する種のように小石を運んだ

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