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2019年8月の記事一覧
Poem)本当は、…
心はまるい
心はさんかく
心はごかっけい
好きな形があるかもしれない
でもさ、心ってずっと続いている
もしかしたら生まれる前から
どこかにあって
自分にプレゼントされたものかもしれないね
一緒に生きている人や動物や植物や
雨や風とも、心は行ったり来たり会話する
みんなが持ってる心の不思議
長い長い年月を生きているものは
雨や風に触れて
小石のようにまるくなっていて
まるい小石は優しい手触り、
Poem)“I was thinking about the stones“(※詩と思想『詩人集2019』参加作品)
来る日も来る日も、私は石を集めて歩いた。来る日も来る日も、太陽が上っていった。
山が夜の脇から形を現し、草や木が空へ伸びていった。土の中には細い根が山の血管のように張り巡らされていった。
小石は土の涙のようにこぼれ落ちていた。岩盤は天使が腰を下ろすために用意された。ある日、土砂降りの中を、烏が小石をくわえて羽ばたいた。ひとつ向こうの山へ。鳥は山から山へ移っていく。発芽する種のように小石を運んだ