そも、評価されるってなんだろうか。
描いても描いても作っても作っても売れない、評価されないアートを続けてきて、流石に疲れてきた。そして頭によぎる「辞める」という言葉。
その言葉は常に僕の背中から肩口におぶさっていて、ことあるごとに僕の耳に、脳に囁くんだ。評価されないで足掻いている僕をみてケタケタ笑っていやがるんだ。
そも評価ってなにさ。
お金になるならないはわかる、欲しい人がお金を出してその作品の価値と等価交換することだ。では、評価は?今現在はどうなんだろうか。
僕が国内某コンテストで入選した時にボソッと言われた言葉がある。
「君はどの先生の弟子?どこかの専門学校に通ってる?どちらもない?あー、じゃあもうコンテストに出さない方がいいね、これ以上は賞取れないよ」という言葉だ。
もしかしたら暗に「師匠がいないと技術が進化しないよ」とかそういう意味だったのかもしれないけれど、僕には「2度とこの身内のコンテストに割り込むな」みたいに聞こえた。
他のコンテストでは「賞が欲しかったら審査料を上乗せしてください、ない場合は審査はここで終わりです」とも。
たまたま僕の出していた各コンテストにこうゆう人が居ただけかもしれない。
だが、あまりにも同じようなことをいろんな方に言われるものだから僕はコンテストに出さなくなった。だが、とある時に某有名な海外のコンペを行なっているところからメールが来て(僕がSNSに投稿していた作品を見ていたとのこと)コンペに出したんですよ。
結果は予選落ちですが。
その繋がりから今では「無料で」審査をしてくれて、その審査で「賞が取れそうかどうか」を考えてくれる。
「写真の写りが悪い」とか「これはこのジャンルのコンペに合わない作品だから他のはないか?」とか「これは10点満点中6点だな」とか頻繁ではないけれど教えてくれる。
そも評価とはこうではないのだろうか。とも思うようになった。
「はいダメ」だけではなく
「こうした方が作品の見栄えがいい」とか「こういう表現はよろしくない」とか「次の作品」をより良くして芸術社会を良くするための評価が必要ではないかと、そう感じざるをえないです。
売れるために作っている作品が悪いわけではなく。
売れているから「良い作品」という価値観が変だなっと思う今日このごろ。
作品が良いから買う、ということは往々にあるとは思うけれど。
評価の仕方はどうなんだろうか
広告にある「今1番売れています」を不思議に思わないのならばわからないことだけれど。
不思議なことってもっといっぱいあるよなって思います。
あくまでも個人的な私見に基づいて言っているので共感できなくてもOKです。